WordPressで記事を投稿すると投稿者名が表示されます。管理面では便利なように思えますが、ログインIDが表示されるといった大きなデメリットもあるので、対策をしなければなりません。そこで今回はWordPressで投稿者名を非表示にする方法について画像付きで解説していきます。
WordPress (ワードプレス)の投稿者名を非表示にするメリット
WordPressで投稿者名を非表示にするとセキュリティ面での強化を図れます。WordPressをインストールした時点ではログインIDがURLに表示される設定になっているので、第3者もログインIDを確認できます。しかし投稿者名を非表示にすれば、第3者はログインIDを閲覧できません。
投稿後の記事内に投稿者名が表示されますが、クリックすると「投稿者アーカイブ」に移動できます。
そのときのURLにはログインIDが表示されるので、非表示にする必要があります。
投稿者名の変更について
投稿者名を変更することは可能ですが、URLの変更はできないので覚えておきましょう。
投稿者名変更後の表示
- ブログ記事内=変更された投稿者名
- URL=ログインID
投稿者名変更後の画面です。
変更方法
投稿者名のみを変更するとき
- 1「プロフィール」→「ユーザー」を選択
- 2設定したい投稿者名を「ニックネーム」に入力
- 3「ブログ上の表示名」をクリックして入力したニックネームを選択する
- 4画面下の「プロフィールを更新」をクリックする
こちらで投稿者名が変更できます。
WordPress (ワードプレス)の投稿者名を非表示にする方法
CSSを編集して投稿者名を非表示にする
テーマエディターを開く
投稿者名を非表示にするときは「テーマエディター」へコードを入力する必要があります。
テーマエディターを開くときはダッシュボードの「外観」→「テーマエディター」を選択しましょう。
style.cssを編集する
投稿者名を非表示にするときは「style.css (スタイルシート)」を選択後、一番下にコードを入力します。
style.cssに入力するコード
- /*著者情報を消す*/
- .page .author-info {
- display: none;
- }
- /*著者情報を消す*/
- .post .author-info {
- display: none;
- }
こちらのコードを入力すれば投稿者名を非表示にできます。
テーマを編集して投稿者名を非表示にする
テーマを編集して投稿者名を非表示にできます。テーマエディター内で変更可能ですが、テーマによって記載方法が違うので個々に調べる必要があります。
またデペロッパーツールでCSSをカスタマイズして非表示にすることも可能です。
ただしこれらは間違えて編集してしまうと戻せなくなる可能性があるので十分注意しましょう。
PHPを編集してアーカイブページを無効にする
PHPを編集することでアーカイブページを無効化できます。やり方はテーマエディターの「functions.php」にコードを入力するだけです。
アーカイブページを無効化できるコード
- add_filter ( ‘author_rewrite_rules’, ‘__return_empty_array’ ) ;
- function disable_author_archive() {
- if ( $_GET[‘author’] || preg_match(‘#/author/.+#’, $_SERVER[‘REQUEST_URI’]) ) {
- wp_redirect( home_url( ‘/404.php’ ) );
- exit;
- }
- }
- add_action (‘init’, ‘disable_author_archive’) ;
こちらを「functions.php」の一番下に入力します。入力後は「設定」→「パーマリンク設定」を選択して、何も変更せずに「変更を保存」で再設定を行いましょう。
入力後の画面です。アーカイブページではなく404ページが表示されています。URLもログインIDではなく404となっています。
プラグインでアーカイブページを無効にする
「Edit Author Slug」を使用すれば投稿者アーカイブが作成不可となり、アーカイブページが存在しなくなるのでログインID (URL)も表示されません。
ただプラグインが多くなるとトラブルの原因となるので、「functions.php」の編集が苦手な人は使用するのもアリですが、特に抵抗がない人はコードを入力して対応しましょう。
Simplicityの場合
Simplicityでは以下の手順で投稿者名を非表示にできます。
- 1ダッシュボードで外観を選択
- 2カスタマイズ→レイアウト (投稿・固定ページ) を選択
- 3投稿者情報表示のチェックを外す
チェックを外せば投稿者名は非表示になります。
STINGER8の場合
STINGER8では以下の手順で投稿者名と非表示にできます。
- 1ダッシュボードで外観を選択
- 2テーマエディターを選択
- 3indx.phpの110行目、page.phpの76行目、single.phpの110行目にあるコードを消す
削除するコード
- <p>執筆者:<?php the_author_posts_link () ; ?></p>
コードを削除すれば投稿者名は非表示となります。
WordPress (ワードプレス)の投稿者名を非表示にする際の注意点
投稿者名を非表示にすると構造化データテストを行った場合、エラーになる可能性があります。authorがないためにエラーと認識されますが、特に問題はありません。
エラーが気になる場合はauthorと表示されるものを設定すればエラーを防ぐことが可能です。またリンクを表示させるとID名がわかるので、投稿者名を非表示にしたときはリンクを切りましょう。
WordPress (ワードプレス)の投稿者名を非表示まとめ
投稿者名はサイトを安全に運営するためには管理する必要があります。
- 投稿者名からログインIDがわかってしまう
- 投稿者名の変更は可能
- 非表示にするときはコード入力が必要
- 非表示にするとエラーがでる可能性がある
投稿者名を非表示にするにはコード入力が必要ですが、やり方を見ながら入力すれば難しくないので試してみてはいかがでしょうか。