ECサイトを構築するのに便利な「EC-CUBE」クラウドではなく自分でダウンロードしてインストールすればECサイト構築に掛かる費用を抑えることが出来ます。しかし少々複雑なので自分で全てやろうとすれば迷ってしまうことも。わかりにくいところについては画像付きで解説しますので、自信の無い人でも「EC-CUBE」をインストール出来るようになります。
EC-CUBEをインストールする前に準備しておくもの
EC-CUBEのファイル
EC-CUBEのファイルはEC-CUBEのホームページから取得します。そのためにはまずEC-CUBEの会員にならなければなりません。会員になるといっても無料で会員になれますので安心してください。無料会員になるとEC-CUBEのファイルをダウンロード出来るようになります。
EC-CUBEの無料会員になる
EC-CUBEのホームページへアクセスしてダウンロードをクリックします。
最新版ダウンロードをクリックします。
新規メンバー登録をクリックします。
個人情報を入力して確認ページへをクリックします。
仮登録完了の画面になりますので、登録したメールアドレス宛に本登録用のメールが届いているか確認しましょう。メールには本登録用のURLが記載してありますので、アクセスすれば無料会員登録は完了となります。
ファイルをダウンロードする
EC-CUBEへログインしたあとにダウンロードを行いますが、ホームページ→最新版ダウンロードまでは無料会員登録と同じ手順でログイン画面へ向かいます。先ほど登録したメールアドレスとパスワードを入力してログインしましょう。
ログインと同時に最新版のEC-CUBEがダウンロードされます。特に画面が変わるわけではありませんので、パソコンの左下にダウンロードの画が出たらコンピューター内を探してみましょう。
ファイルは圧縮されています。このままでは使えないので「ダブルクリックする」「直接中身を取り出す」などを行いファイルの解凍をしておきましょう。
レンタルサーバー
自分でEC-CUBEをインストールする時はレンタルサーバーを使わないとインストール出来ません。この記事では「エックスサーバー」での解説を行っていきますが「ロリポップ」「さくらのレンタルサーバ」なども人気があるので価格や仕様によって好きなレンタルサーバーを契約しましょう。すでに契約している人は「データベース」「MySQLユーザ」の準備をしましょう。またエックスサーバー以外でも基本的な作業は同じですので参考にしていただけたらありがたいです。
データベースを作成する
サーバーパネルにログインします。ログインしたらMySQL設定をクリックします。
MySQL追加をクリックするとデータベースを追加出来ますので名前を決めましょう。
名前は何でも構いません。迷ってしまう人は「eccubedb」のようなわかりやすい名前にしましょう。確認画面へ進むをクリックすると追加の画面になるので、追加するを押せばデータベースの作成は完了です。追加したデータベースはMySQL一覧で確認出来ます。
MySQLユーザの設定方法
MySQLユーザの作成はデータベースを作成した画面とほぼ同じ場所で出来ます。まずはMySQLユーザ追加をクリックします。
MySQLユーザIDとパスワードを入力したら確認画面へ進みましょう。追加するを押せば完了です。そのままMySQL一覧をクリックします。
アクセス権所有ユーザに先ほど作成したIDを登録したら完了です。
- MySQLホスト名
- MySQLデータベース名
- MySQLユーザID
- パスワード
以上の4つはEC-CUBEインストール時の設定で使用するので忘れないようにしましょう。特にパスワードは忘れてしまうと確認出来ないので注意しましょう。
メールアカウントの作成
EC-CUBEをインストールする時にサーバーへアクセスする必要があります。その時に使用するメールアカウントを作成します。まずはサーバーパネルのメールアカウント設定をクリックします。
EC-CUBEで使用したいドメインを選択します。
黒塗りの所はドメインです。ドメインの手前のアドレスを設定します。
アドレスを決めたら確認画面へ進み、追加して完了です。アドレスは「http://設定した文字@ドメイン名」になります。
EC-CUBEダウンローダー
EC-CUBEダウンローダーがあるとEC-CUBEをインストールする時にスムーズに作業を行うことが出来ます。ダウンロードはこちらから。ファイルは圧縮されているのでダウンロードが完了したら解凍しましょう。ファイルの中にある「dw.php」というファイルを使用します。
エックスサーバーにログインしたあとに「ファイル管理」をクリックします。EC-CUBEに使用したいドメイン名の入ったフォルダがありますのでクリックします。
「public_html」というフォルダがあるのでチェックを入れます。ファイルのアップロードに先ほどの「dw.php」を選択してアップロードを開始します。
準備はこれで終わりになります。作業が多いですが、1個ずつ終わらせていけば必ずインストール出来ますので落ち着いて進めていきましょう。
FTPソフト
FTPソフトはレンタルサーバー内で上記で解説した作業が出来ない時に使用します。FTPソフトがあればサーバーに直接アクセスが出来ますので、フォルダやファイルのやり取りが可能になります。
しかし使い方や作業において複雑になったり、ファイルのやり取りに時間が掛かったりするのであまりおすすめはしません。「FTPソフトを使用しないと出来ない」といった時は「FFFTP」「Filezilla」などを使用して対応しましょう。使用方法については後ほど解説いたします。
EC-CUBEのインストール手順
EC-CUBEダウンローダーを使用した場合
EC-CUBEダウンローラーを使えば手順を大幅に削減することが出来ます。「EC-CUBEダウンローラーにアクセスする」「EC-CUBEをインストールする」だけなので簡単にインストールすることが出来るでしょう。
EC-CUBEダウンローラーにアクセスする
先ほど作成したメールアカウントを使用します。「http://設定した文字@ドメイン名/dw.php」で検索すればEC-CUBEダウンローラーの画面にアクセス出来ます。アクセスしたら「ダウンロード開始」をクリックします。
クリックするとEC-CUBEをインストールする画面へ移動しますので必要な情報を入力していきます。
EC-CUBEのインストールするための情報を入力する
EC-CUBEに必要な情報は「ECサイトの名前」「メールアドレス」「MySQLの情報」などです。1ページずつ解説していきます。
「mod_rewrite が有効になっているか不明です」「[推奨] apc拡張モジュールが有効になっていません。」の警告文は×ボタンで消しましょう。特に問題はありません。次は権限チェックです。
こちらは特に入力することはありません。次はサイトの設定です。
ここでは「店名」「メールアドレス」「EC-CUBEの管理画面に入るためのIDやパスワード」を入力します。注意したほうが良いところは赤枠で囲ってある「SSL設定」。これはURLを「http」から「https」に変更してある場合のみチェックを入れます。メールの設定の4項目は特に理由がなければそのままで問題ありません。次はデータベースの設定です。
ここでは「MySQL設定」で登録したことを入力します。
- MySQLホスト名
- MySQLデータベース名
- MySQLユーザID
- パスワード
「データベースのポート番号」に関しては入力しなくても問題ありません。次はデータベースの初期化です。
新しく作ったばかりのデータベースであればチェックを入れる必要はありません。以前のデータを消したくない時だけチェックを入れて初期化しないという選択をすることもあります。
これでEC-CUBEのインストールは完了です。よくあるエラーメッセージの解説は後ほどしますので上手くダウンロード出来なかった人は確認してみましょう。次はログイン画面です。先ほど登録したIDとパスワードを入力しましょう。
これが管理画面になります。インストール後はログイン出来るかどうか念のため確認しましょう。
FTPソフトを使ってインストールする
FTPソフトを使う場合も基本的なやり方はそんなに変わりません。しかしFTPソフトを使ったことがない場合は使い方を覚えなければならないので手間が掛かります。この記事では「FFFTP」というソフトを使用して解説していきます。
「eccube-4.0.3」のフォルダを右側にあるEC-CUBEで使用したいアドレスのフォルダにアップロードします。右クリックを押すと「アップロード」という画面が出てきます。アップロードしたあとは「http://設定した文字@ドメイン名」で検索すればインストールのための情報入力画面へ移動します。ここからは上記で解説した手順で問題ありません。
FTPをサーバーに接続することから始める時は左上にある「接続」をクリックすると「FTPホスト名」「FTPユーザー名」「FTPパスワード」を入力出来る画面が出てきます。これらの情報はサーバーを契約した時に登録したメールアドレスに送信されてます。わからなくばってしまった時はサーバー会社に確認してみましょう。
出やすいエラーメッセージについて
EC-CUBEをインストールしようとするといくつかエラーメッセージが出てくることがあります。代表的なエラーメッセージの種類と対処法について解説いたします。
403error
403errorが出る時は「URLの打ち間違え」「サーバーがシステム要件を満たしていない」が考えられます。対策としてURLを打ち直して再度アクセスしてみましょう。「http」と「https」を間違えてるかもしれません。
これはEC-CUBEのシステム要件です。使用しているレンタルサーバーと比べてみましょう。もし劣っているところがある場合はバージョンアップをする可能性もあります。FTPソフトを使用してインストールした場合は違うフォルダにアップロードしてるかもしれないので、解決出来ない時は確認してみましょう。
「500 internal server error」
これはサーバー側に何か問題があった時に出てくるエラーメッセージです。対策はアップロードしたEC-CUBEのファイルを全て削除して、もう1度インストールをしましょう。
EC-CUBE (イーシーキューブ)のインストール方法 まとめ
EC-CUBEのインストールは準備に時間が掛かったりいろいろなソフトを使用しなければいけないので大変です。しかしやり方や使い方さえ覚えてしまえば自分でインストールすることは可能です。慌てずに作業すれば必ず出来ますので挑戦してみましょう。そしてより良いECサイトを構築出来るようにしましょう。