CMS選定にはもう迷わない!CMSの選び方をとことん解説!

無数にあるCMSから自社に最も適したCMSを選ぶのは至難の技でしょう。この記事ではCMSの選び方のポイントや、どのように選定していけばいいかを1から解説。最も適したCMSがあなたのもとに。

CMSを導入したいけれど、色々な種類が多すぎて何を選んでいいかわからない、と困ってはいませんか?CMSは世界に800以上の種類が存在し、それぞれ特徴が異なる仕様となっています。その中で自社に最も適したCMSを選ぶのは、なかなか簡単なことではありません。

そこで当記事では、CMSを選定する際に何を基準にして比較検討すればいいのか、明確なポイントをいくつかにまとめて解説します

今後あなたがCMSを選ぶ際の指針となりますので、ぜひ御覧ください。

CMSの選び方ポイント

CMS 選び方

まずはサイトの目的を整理する

CMSの基本的な構造や機能についてはそれほど大きな違いはないのですが、それぞれ特徴や、得意分野があります。どのCMSを選ぶかを検討するにあたり最初に確認すべきは、構築しようとするWebサイトの目的です

サイトを使って何がしたいのか、情報発信を頻繁に行いたいのか、ブログやSNSも一元管理したいのかなど、できるだけ明確にしておくことが重要です。それぞれのCMSの機能を最大限発揮させるため、やりたいことを明確にし、そのうえで目的に合うCMSの詳細な導入検討に行うようにしましょう。

サイト運営に必要な機能がそろっているか

使用するCMSが絞り込まれた段階で詳細な検討を行います。

仮にサイト構築が始まって、基本機能だけでは足りない部分が出てきた場合でも、プラグインで機能を追加できると思われるかもしれません。ですがプラグインは有料のものもあるため、追加するたびにコストがかさんで予算をオーバーする可能性もあります

導入前にCMSの3大基本機能「コンテンツの作成・編集機能」「ユーザー管理機能」「マーケティング機能」で、できることをしっかり確認する必要があります。基本機能はこの3つに大別されます。

運営や管理体制をどうするか

サイトを運営する際に、編集や更新作業を複数で手分けして行う必要がある、あるいはサブドメインで同時に更新作業を行いたい場合に、注意したい点です。運用人数が増えればそれだけミスも生じやすくなるので、できるだけ簡単に操作が行えるような基本構造のCMSが望ましいといえます。

ユーザーごとにIDやパスワードなど、権限が分けられるかどうかもチェックポイントです。また作業全体の流れがひと目で確認できる、フローシステムのあるCMSは便利です。誰がどこを修正したかなど明確になり、漏れなく確認作業が行えるので、社内でのスムーズな運用には欠かせないシステムでしょう。

セキュリティ対策はできているか

企業でCMSを利用するにあたりセキュリティ対策は重要な課題です。どのようなタイプのCMSを選ぶかによって対策方法も異なります。

まずオープンソース型CMSでは、システムの更新には随時自前で対応しなければなりません。社内にIT担当部署がない、詳しい知識をもつ人がいない場合は要注意です。パッケージ型のCMSを選択すればコストはかかりますが、セキュリティ対策もベンダーに対応を任せられるので安心です

Webサイトの規模はどれくらいか

膨大なページ数を有する大規模サイトであればあるほど、CMSの恩恵を受けることができます。中規模や小規模でも管理、更新作業を社内で随時一括管理でき、更新費用がかからない点は同じで、十分導入の価値はありますが、そもそもデータベースすら必要のない小規模サイトも存在します。

導入時にサイトの規模や管理側の知識レベルを考慮し、せっかく導入したけれど、必要ない機能が多かった、といったことのないよう注意しましょう。

他社の実績を確認

CMS導入に向けてサイト目的や規模を考慮したうえで、ある程度導入の方向性が決まってきたら、候補のCMSの導入実績をチェックしましょう。自社と同規模のサイトで、実際の運用状況を確認します。自社と近い条件での運用実績がなければ、他のCMSを検討するほうがいい場合も考えられるでしょう。

また実際に運用されているのであれば、運用人数や管理体制を見ることで、使い勝手や予期しない問題点が見えてくることもあります

大規模サイトでCMSを導入する際にの注意すること

大規模サイトはCMSに向いていますが、大規模サイト向きのCMSを選定する必要があります。膨大なデータ通信量とアクセス数が予想されるので、それに見合った容量や処理能力が必要とされるからです。

大容量通信でサーバーに負担がかかりやすいCMSを選定してしまうと、処理能力が遅くなりサイトの表示スピード落ちて、利用者が使いづらいサイトになってしまう可能性があります。サイトの規模に見合ったCMSを選ぶことが重要です

サイトの種類別CMSの選び方

CMS 選び方 種類別

ECサイトに必要な機能

ショッピングカートシステム

Amazon、楽天などの大手モール型ECサイト以外にも、自社の個性を打ち出せる独自のECサイトを設ける企業が増えてきました。

CMSでサイトにEC機能を持たせるために必要な機能がショッピングカートシステムです。大規模サイトと、中小規模サイト用に2種類あり、サイト規模に応じて導入します。大規模サイトは内部に直接システムを内蔵、中小規模の場合は外部サービスに接続するタイプです。

サイトに内蔵する場合はカスタマイズが可能で、外部接続型は外部に任せられるので負担がありません。

決済サービス

ECサイトには利用者が決済を行うための機能が必要です。決済機能は大きく分けて3つクレジットカード決済、代引き、コンビニ決済があります。

この機能を持つことが最低限必要ですが、利用者が望む決済方法は多様化しており、利用者の望む決済方法の導入も考慮すべきです。自分が望む決済方法がなければ、簡単に購入を取りやめてしまう可能性もあります。

購入決定までの過程で滞りなく決済まで持ち込むために、決済サービスは十分検討すべき項目です。

受注管理システム

ECサイトで注文を受けた後は、商品の梱包や発送、配送までの業務が発生します。これらを全て自社で行うことに負担を感じる場合は、一連の作業を受注管理システムに一括代行してもらうことも可能です

さらに顧客との間に立ってコールセンター機能を持つシステムや、複数のショッピングサイトに同時に出店する際に、一括して受注管理や在庫管理まで請け負うサービスもあります。

これらのサービスに任せることで、労力を軽減し、EC業務に専念できます。

会員制サイトに必要な機能

会員制サイトとは特定会員だけに絞って、必要とされるサービスやコンテンツを提供するサイトのことで、その際必要になる機能が認証機能です。IDやパスワードの発行、個人情報の管理、パスワードを忘れた際の対応などの処理を管理する重要な機能で、コンテンツ運営に欠かせません。

登録者の個人情報の管理も重要です。適切な個人情報の処理が行わなければ、サイト運営会社の信用が損なわれるおそれがあるので、しっかり準備する必要あります。

また決済機能も欠かすことができないシステムです。メルマガなどで場合、決済機能も組み込まれる必要があります。

会員管理機能 (登録/退会/マイページ/権限)

会員管理機能では一連の会員登録処理を行います。申し込み画面で個人情報を入力した利用者に向けてメールが送信され、利用者がメール上のURLをクリックすることで登録完了、という一連の流れはこの機能です。

ECサイトでは利用者の購入履歴などが確認できるマイページ機能も求められます。また利用者が退会する場合の退会用ページも、用意する必要があります。さらにサイト内で無料と有料サイトが同時に存在する場合、有料サイト閲覧のための会員情報と連動した権限管理機能が必要です。

メール送信機能

メール送信機能にはさまざまなシステムが搭載されています。

サイト利用者の属性によって送信を決定する機能で、性別、住んでいる地域、買い物履歴などの条件をつけることで、メールの送信先を決定できます。送信する相手によってメールの文面を変えることも可能です。

イベントの告知メールでは、メールの本文内にあるURLをクリックするだけで参加・不参加の出欠確認が完了するシステムもあります。

顧客データ管理機能

どのようなサイトを運用する場合でも個人情報を扱う以上、顧客データ管理は重要課題です。サイト自体のセキュリティを万全にすることが前提で、セキュリティ機能が強固なCMSを選定します。

顧客データ管理システムではデータを暗号化することで、万一不正なアクセスがあった場合でも、データの流出を防げる場合もあります。また管理機能に頼るだけではなく、サイト運営側でもIDとパスワードを厳重に管理し、情報漏洩しない仕組みを作ることが重要です。

オウンドメディアやブログに必要な機能

SEO対策

オウンドメディアの性質上、SEO対策は重要です。サイト内の製品やサービスの購入につなげるため、検索ランキング上位に表示させる必要があるからです。

CMSは内部構造があらかじめSEO対策されているのですが、必ず上位にランクされるという保証はありません。制作サイドでもユーザーにとって価値のある良質なコンテンツを提供することで、SEOにつなげる努力が必要とされます。

SNS連携

自社のサービスや商品に興味のあるユーザーを見込み客として確保するため、SNSを利用した販売戦略は欠かせません。ブログやWebマガジンなどのオウンドメディア内に、TwitterやFacebookで情報をシェアするボタンが設置されていれば、サイトの利用者によってSNS上に拡散されやすくなります。

CMSではSNSとの連携機能が用意されているものがあり、サイト構築の際、簡単にSNS連携ボタンを設置できます。

スマートフォン対応

SNSを見たユーザーをせっかくサイト訪問にこぎつけたとしても、スマートフォン用に最適化されていない場合は、即座にサイトから離脱してしまうかもしれません。

見込み客を取りこぼさないよう、必ずスマートフォンに対応させましょう。多くのCMSではスマートフォン対応機能が装備されており、Googleでもサイトのスマートフォン対応を推奨しています。購入につなげるチャンスを最大限に生かすためにも、必ず設置したいシステムです。

まとめ

CMSを導入する際には、目的や規模感、使いやすさなどを考慮に入れて、必要な機能を使うことが重要となります。

一つずつCMSでできることを比較検討し、あなたが求めるCMSを見つけることができたならば、きっとあなたのビジネスにおいて多大な活躍をしてくれることでしょう。

当記事にてCMSの選び方のポイントとなる部分をしっかり頭の中に入れて、さまざまなCMSを比較検討する材料としてみてください。

この記事を書いたライター
CMS比較NAVI編集部
CMS比較NAVI 編集メンバーが不定期で更新します。 CMSの最新ニュースからすぐ使えるノウハウまで、わかりやすく紹介します!