「WordPressにどのプラグインを入れればよいか分からない」「いくつプラグインを入れればよいのか」などと悩んでいませんか。プラグインはWordPressのサイト作りや編集作業に役立ちますが、数が多いとサーバーが重くなる原因になります。
今回はプラグインの導入目的やおすすめ機能を解説します。読めば適切なプラグイン数や選び方のヒントが分かるでしょう。
WordPress (ワードプレス)にプラグインを導入する目的
WordPress (ワードプレス)の機能を補完するため
プラグインは、WordPressの初期設定では足りない機能を補うために使います。WordPressだけで使うと、セキュリティやSEO対策、バグ修正、バックアップなどを充分にできないので、プラグインの有効化が必要です。
必要充分な機能を揃えることで、WordPressの不便な部分をカバーし、作業効率や安全性を高められます。サイトを作っているときに、初期設定でできないことがあったら、適切な追加機能を探しましょう。
WordPress (ワードプレス)にない便利な機能を追加
WordPressに必要な機能だけでなく、便利な機能を追加する目的でもプラグインは使えます。読者がサイトを見やすくできるように、記事の目次、人気記事ランキング、スライドショーなどがほしいと思う人もいるでしょう。
WordPressでは、インストールするだけで使える既存のプラグインが多く、サイトによくある機能を簡単な操作で追加できるものも揃っています。ただし数が多いと、サーバーに負担がかかりすぎてパフォーマンス低下につながるので注意しましょう。
WordPress (ワードプレス)にプラグインを導入する際の注意点
必要なプラグインだけ導入する
WordPressのプラグインは多すぎるとアクセスの処理スピードが下がり、不便になります。追加の目安は15本までとしてください。
サイトが重くなると、ページを見るまでの待ち時間を嫌った読者が離れていき、SEOにも悪影響でしょう。
読者が見やすいサイト作りには、プラグインの厳選も重要です。あまり使わない機能や前に有効化したものと性質が似ているものは選ばないようにしましょう。
不具合が発生する場合に備えバックアップを行う
プラグインが不具合の原因になり、復活までにデータが消えるリスクもあるので、バックアップの用意は欠かせません。
プラグイン同士の相性が悪かったり、使用中のWordPressのバージョンに合っていなかったりして、不具合が起きるかもしれません。特に2年以上前が最後の更新日である古いプラグインはエラーを起こすリスクが高いので要注意です。エラーによりホームページが表示できなくなったり、最悪だとデータが消えたりするおそれがあります。
トラブルによるデータへの影響を想定して、バックアップを取っておくと、最初からやり直すことになっても大部分を元どおりにできます。自動バックアップを扱ったプラグインやサーバーと契約すると便利でしょう。
悪質なプラグインの存在
悪質なプラグインのインストールにより、トラブルに巻き込まれるかもしれません。ハッキングによるホームページへのいたずら書きや、個人情報の流出などのリスクに気をつけましょう。信用できるプラグインを確かめるポイントは以下の2つです。
・現在も定期的に更新を受けているか
・口コミや評判がトータルでよいか
定期的に更新が続いていればメンテナンスが行き届いている証拠です。
WordPressのプラグイン検索では、結果とともに星5つによる評価も出ています。評価がなかったり低かったりするものは避けましょう。基準として星3つ以上なら健全といえます。
WordPress (ワードプレス)を補完するおすすめプラグイン
WP Multibyte Patch
WP Multibyte Patchは、日本語でWordPressを使うときの言語バグを修正するプラグインです。WordPressは英語圏でできているので、日本語対応で使うとバイト数の違いから文字化けなどのトラブルが起きることがあります。
WP Multibyte Patchは日本語のようなマルチバイトの文字の使用によるエラーを防ぐ役割です。これからWordPressを使い始めるなら、日本語対応によるバグを防ぐ機能はぜひ導入をおすすめします。
BackWPup
データのバックアップにはBackWPupというプラグインがおすすめでしょう。導入によりサーバーやデータベースにある内容をすぐにバックアップできるので安心です。
自動と手動の2種類からバックアップ方法を選べるなど、ユーザーのさまざまなニーズに合わせた仕組みにも注目しましょう。自動なら実行の期日を決めるだけで、定期的にデータをバックアップできるので、忙しい人でも使いやすいといえます。
正しくバックアップが済んだかのチェックもできるなど、データが消えるかもしれないというユーザーの不安に配慮しています。
SiteGuard
WordPressのセキュリティ強化には「SiteGuard」が理想的でしょう。サーバーへの負担がかかりすぎないように使えることもポイントです。
ログインページでの画像認証や間違いの回数制限による不正アクセス防止や、スパム、メールによるログイン通知など、セキュリティに関する機能が充実しています。
項目へのオンとオフなど基礎的な設定だけで、充分なレベルのセキュリティを作ってくれるのが特徴です。プログラミングの知識がなくても使いやすいでしょう。
EWWW Image Optimizer
EWWW Image Optimizerは、自動での画像ファイル圧縮などで、ホームページにアクセスするスピードを守ってくれます。圧縮を受けた画像も劣化の心配がありません。アップロード済みも含めて自動でサイズを小さくしてくれる手軽さに注目しましょう。
画像ファイルのデータ量が多すぎると、サイトの表示スピードが鈍いなどの影響が出ます。インターネットを使っている人の多くは、サイトの中身がすぐに出てこないと不快に思うでしょう。
画像をよく使うサイトの運営者にとっては、スピードを守るプラグインとしてEWWW Image Optimizerは重要です。
All in one SEO Pack
WordPressにおけるSEO対策の定番として、All in one SEO Packは欠かせません。メタ要素やOGP設定、クローラーなどSEOに関係するカスタマイズ機能がまとまっています。無料で使えるのにクオリティが高いので、WordPressを使い始めたら優先的に導入しましょう。
サイトタイトルやキーワード、ホームディスクリプションなどの基本的な設定を済ませるだけで、プラグインが自動でSEO対策をしてくれます。しかしもともとテーマがSEOに強いと、All in one SEO Packによる効果はあまり出ないかもしれません。
Google XML Sitemaps
Google XML Sitemapsは、更新のたびに自動でXMLサイトマップを作り替えるプラグインです。XMLサイトマップはWordPress内のデータを収めるXML形式のファイルの一種で、ページのURLや優先順位、最終更新日などを保存しています。
常に最新のXMLサイトマップを表示できるようにするのがこのプラグインの役目です。ただしAll in one SEO Packなど、すでにサイトマップ機能つきのプラグインを有効化しているなら必要はありません。
Revision Control
Revision Controlは、指定した数のぶんだけ新しいものから保存するなど、投稿や固定ページのデータに制限をかけるプラグインです。リビジョンの増えすぎによってデータベースが重くなり、アクセスへの反応が鈍くなるリスクを防げます。
WordPressにおいてリビジョンは保存のたびに最新の記録に変わりますが、古くなった状態にも戻せます。ただし量が多すぎると読者のアクセスや編集作業に悪影響なので、Revision Controlによる調整機能が重要です。
WordPress (ワードプレス)を便利にするプラグイン
Table of Contents Plus
Table of Contents Plusは、記事の中で目次を自動表示してくれるプラグインです。アクセスした人がブログのコンセプトや、特に読みたい部分が分かり、興味を持ちやすくなるでしょう。
記事内のh2やh3といった見出しタグを検知し、目次を勝手に作ってくれるので、手間を省けます。目次のメニューを直接クリックすれば該当箇所まで飛べるなど便利な機能が揃っており注目です。
WordPress Popular Posts
WordPress Popular Postsは、ブログにおいてアクセス数などを基準にした人気記事のランキングを表示できるプラグインです。多くの人が興味を持っているページに読者を招けば、さらにアクセス数がアップしたり、読者がサイトにとどまる度合いを示した回遊率の上昇にもつないだりできます。
アクセス記事のステータスを集計する期間も「直近24時間」「直近30日分」などから選べるほか、独自での時間設定も可能です。アフィリエイトサイトやネットショップを運営している人も、人気記事が分かれば対策の方向性が分かりやすいのでおすすめでしょう。
Yet Another Related Posts Plugin
Yet Another Related Posts Pluginは、記事の人気にかかわらず、アクセス中の記事と関連性が深い情報をリンク先として示せます。たとえばアパレル関係のネットショップを営んでいて、ベビー服の記事があれば、同じジャンルの別商品に関する記事をリンク先として提示できるしくみです。
関連記事の出し方も、リストやサムネイルつきなど好みの形で指定できるので、サイトの雰囲気に合わせた設定がしやすいといえます。WordPress Popular Postsとセットで選べば、読者により的確な情報を与えられるでしょう。
【Yet Another Related Posts Pluginを取得】
TablePress
TablePressを使えば、シンプルな手順で表を作れます。記事によっては読者に伝わりやすくするため、箇条書きや比較表などを交えるケースもあり、TablePressのようなプラグインが助かるでしょう。
WordPressでは初期設定のままだと、HTMLタグを使わなければ表を作れませんが、TablePressなら設定画面より単純操作で作成可能です。プログラミング知識がない人でも表作りができるとして貴重でしょう。
Broken Link Checker
Broken Link Checkerは、ホームページに設定したリンクがアクセスできない状態になったことを教えてくれます。リンク切れが残ったサイトにアクセスしてしまうことで、不快感を覚えるユーザーもいるため、リンクチェックは重要です。
プラグインを有効化するだけで、定期的にホームページ内に貼ったリンクを確かめてもらえるので、リンク切れを探す手間が省けます。リンクエラーによる自動修正やnofollow付与による検索エンジン対策など、+αの機能にも注目しましょう。
WebSub/PubSubHubbub
SEO対策においては、WebSub/PubSubHubbubも有効です。数分だけで検索エンジンにサイトの該当ページを登録できるので、コンテンツのパクリによる問題を防げます。
自身が思いをこめて作ったサイトが、他人にコピーされることを未然に防ぐため、コピー防止のプラグインも重要です。
PS Auto Sitemap
PS Auto Sitemapは、WordPressで作ったサイトのためにサイトマップを出してくれます。プラグインの導入によりSEO効果などがつくので、アクセスアップのポイントにもなるでしょう。
サイトマップの見た目も12種類のオリジナルデザインなどから決められるなど、幅広いカスタマイズを望めます。カテゴリーや投稿の表示など細かい設定もできるので、ひとつのプラグインだけで記事メニューの骨格を作れるでしょう。
WordPress (ワードプレス)のプラグイン導入と有効化の手順
新規追加でプラグインを検索
WordPressの管理画面より「プラグイン」をクリックし、サブメニューから「新規追加」を選びます。
インストール
「プラグインを追加」という画面では、注目や人気などのタブからさまざまな有名プラグインをチェックできます。タブの右側にある検索機能を使ってタイトルを指定してもよいでしょう。
検索から目当てのプラグインが見つかったら、「いますぐインストール」をクリックしてください。
有効化
インストールが済んだら、「いますぐインストール」のボタンが「有効化」に変わるので、もう一度クリックしてください。インストールしただけではプラグインを使えないので注意しましょう。
プラグインの停止
プラグインリストに入り、目当てのものについてある停止ボタンを押せば完了です。停止中にリストから取り除きたいときは「削除」ボタンをクリックしましょう。
プラグインの停止や削除により、サーバーの負担も軽くなり、アクセススピードの向上につながります。
WordPress (ワードプレス)おすすめプラグイン紹介まとめ
今回の記事で紹介したプラグインを参考に、自身のサイトに合ったものを選んでいきましょう。WordPressの安全性や使いやすさの向上に必要だったり、追加機能で読者が見やすいサイトに仕上げたりなど、プラグインの目的はさまざまです。
ただし有効化したプラグインが多すぎると、サーバーの負担が重くなってしまい、スピーディなアクセスや効率的な作業ができなくなる可能性があります。データ消滅などのトラブルを避けるためにも、評価が低かったり古いものをインストールしないことも重要です。
注意点を守りながらプラグインを使っていくことで、健全なサイト運営ができるでしょう。