WordPressを使って会員サイトを作ってみたい、どうすれば作れるのだろうかと考えていないでしょうか。WordPressなら、プラグインを導入するだけで会員サイトを作成できます。WordPressで会員サイトを作る場合は、外注するより安く作れますし、専門的な知識も不要です。
この記事では、以下の内容を解説します。
- WordPressで会員サイトを作ると何ができるのか
- WordPressで会員サイトを構築するメリット
- WordPressで会員サイトを作成する手順
- 会員サイトを構築するためのプラグインの選び方
- 会員サイトを構築するためのおすすめのプラグイン
- WordPressで会員サイトを構築する際の注意点
- WordPressで構築された会員サイトの紹介
- WordPressの会員サイト構築をプロに依頼するメリット
WordPress (ワードプレス)を使った会員サイトでできること
コンテンツの限定公開
WordPressを使った会員サイトなら、特定の読者だけに対して記事やコンテンツを提供できます。一般的なサイトは誰でも情報を得られますが、会員サイトを見られるのは会員だけです。
会員限定のお得な情報や作業マニュアルといった、誰にでも見られると困るけれど会員には自由に見てもらいたい情報を提供する場合には、会員サイトが適しています。会員にだけ情報を提供することは、会員に対して特別扱いされている感覚を与え、優越感を持たせられます。
SNSのようなコミュニティの作成
WordPressで会員サイトを構築することで、SNSのようなコミュニティを作成することも可能です。コミュニティの作成は、会員同士のコミュニケーションを活発にします。
会員サイトでコミュニティを作成することは、会員サイトの利用を促進する効果があります。コミュニティの中で会員向けの商品やサービスを紹介することで、利用してもらえる可能性が高くなるでしょう。
有料コンテンツの配信
WordPressを使った会員サイトでは、有料コンテンツの配信が可能になります。特定のコンテンツを有料で提供できますし、有料会員のみにコンテンツを提供することも可能です。会員サイトの構築は、商品やサービスを有料で提供するだけではなく、コンテンツの有料提供を可能にします。
ユーザーとの関係性の構築
会員サイトはユーザーとの関係性の構築にも役立ちます。会員サイトは、会員や特定の個人へメッセージを伝えることが可能です。個別のコミュニケーションを繰り返すことで、会員との関係をより深められます。
有料会員サービスで継続的な収入を望める
継続課金が行える会員サイトを構築すれば、継続的に収入を確保できます。商品やサービスを個別に購入するより、会員料金を支払うほうが抵抗が少ない場合もあります。継続課金は、一度継続手続きを行えば繰り返し支払いを行う必要がありません。有料会員サービスなら、会員が解約するまで継続的に収入を確保できます。
会員サイトをWordPress (ワードプレス)で構築するメリット
専門的な知識やプログラミングのスキルが必要ない
専門的な知識やプログラミングのスキルがない人でも、WordPressで会員サイトを構築できます。
WordPressで会員サイトを構築するために必要な作業は、WordPressを使ってサイトを作成することと、プラグインの導入と設定のみです。
WordPressを使ったサイトの作成方法もプラグインの導入方法や設定方法も、ネット上にマニュアルがたくさんあります。手順通りに操作するだけでよいので、会員サイトの構築には専門的な知識やプログラミングのスキルは必要ありません。
コストを安くできる
WordPressで会員サイトを構築すると、コストが安くなります。会員サイトの構築を外注にすると、初期費用で100万以上かかり運用コストも毎月数万から数十万必要なケースもあります。
WordPressで会員サイトを構築する場合は、サイトを維持するためのドメイン料金とレンタルサーバー料金、そしてプラグインの料金のみです。プラグインは無料で利用できるものもあるので、すでにWordPressでサイトを作成している場合は、追加料金をかけずに会員サイトを構築することも可能になります。
コンテンツマーケティングに適している
WordPressで構築した会員サイトは、コンテンツマーケティングに適しています。WordPressはコンテンツ記事の作成・管理に優れたCMSです。WordPressで会員サイトを構築することで、コンテンツを会員のみに提供したり、有料でコンテンツを提供したりできるようになります。
WordPress (ワードプレス)で会員サイトを構築する手順
独自ドメインを取得する
WordPressでサイトを構築するためには、独自ドメインの取得が必要です。ドメインとは、インターネット上の住所のようなものになります。サイトURL(http://●●●.com)の中の、●●●.comがドメインです。独自ドメインは、ドメイン取得サービスを利用することで取得できます。
●●●の部分は第2レベルドメイン、.comの部分はトップレベルドメインと言います。トップレベルドメインは.com以外にも.netや.bizなどいくつか種類があり、ドメインを取得する際に選択が可能です。第2レベルドメインは、誰かが同じものを使用していない限り、自分で好きに名前を付けられます。
サーバーの設定
WordPressで会員サイトを構築するためには、サーバーの設定が必要です。サーバーとは、インターネット上の建物のようなものになります。サイトを構築するために必要なデータをサーバーと言われるコンピューターに保存します。サーバーは自分で用意するか、レンタルサーバー会社からレンタルして用意することが可能です。
会員サイトの形態を決める
WordPressで会員サイトを構築するためには、会員サイトの形態を決める必要があります。選択するプラグインによってどのような会員サイトが作れるかが決まるからです。プラグインを使用したWordPressの会員サイトには以下のような種類があります。
- サイト全体が会員にしか読めない会員サイト
- 限定された記事を会員が読める会員サイト
- 会員になることで記事の全文が読めるようになる会員サイト
- 会員同士でコミュニケーションがとれるコミュニティサイト
- 会員のみがコンテンツを利用できる会員サイト
必要な機能に合ったプラグインを選ぶ
WordPressで会員サイトを構築するためには、必要な機能の利用ができるプラグインを選択する必要があります。プラグインごとに利用できる機能が決まっていて、すべての機能が利用できるプラグインはありません。プラグインで利用できる機能には以下のようなものになります。
- 会員登録機能
- 会員にランクを設定する機能
- 記事の一部だけを会員限定にする機能
- コミュニケーション機能
- オンライン決済機能
プラグインを導入する
WordPressで会員サイトを構築するためには、プラグインの導入が必要です。プラグインはWordPressのダッシュボードから導入できます。
プラグインをダウンロードし、必要な設定を行うことで会員サイトの機能が有効になります。
ダウンロード自体は無料で、基本機能は無料で利用できる場合が多いですが、一部の機能が有料になっているプラグインもあり注意が必要です。
WordPress (ワードプレス)で会員サイトを構築するためのプラグインの選び方
サイトの目的から選ぶ
WordPressで会員サイトを構築するためには、サイトの目的に合うプラグインを選ぶ必要があります。どのような会員サイトにするかによって、必要な機能が決まります。それぞれのプラグインで利用できる機能を確認してプラグインを選択することで、目的を達成できる会員サイトの作成が可能です。
機能が無料で利用できるのか、有料で利用できる機能は何か、管理はしやすいかといった点を意識してプラグインを選ぶことも重要です。
テーマとの相性に注意する
プラグインを選択する場合には、WordPressのテーマとプラグインの相性を確認しておく必要があります。テーマとの相性が悪いと、プラグインの導入によってサイトに不具合の発生や、プラグインの機能が正常に作動しない可能性があります。
利用する予定のテーマがプラグインに対応しているか、トラブルの事例が報告されていないかを確認してプラグインを導入するかを決定する必要があるでしょう。プラグインを導入した後でも、機能が正常に利用できているか、会員サイトに不具合が出ていないかを確認しておきましょう。
WordPress (ワードプレス)で会員サイトを構築するのにおすすめのプラグイン
WP-Members Membership Plugin | 初心者にもおすすめの定番プラグイン
「WP-Members Membership Plugin」は、日本語に対応しており、利用方法を解説したサイトが豊富なので初心者にもおすすめのプラグインです。基本的な機能は無料で利用できるので、初めて会員サイトを作成する人に多く利用されています。固定ページにショートコードを埋め込むだけで、ログインページや会員登録ページが完成します。会員のみが閲覧できるか誰でも閲覧できるかの設定は、ページごとに行うことが可能です。
Ultimate member | コミュニティサイトの作成にも利用可能
「Ultimate member 」は、コミュニティサイトの作成も可能なプラグインです。日本語に対応しており、利用方法を解説したサイトが豊富なので初心者でも簡単に導入できます。ログイン画面・登録画面をカスタマイズできる点と、会員の権限を細かく設定できる点が特徴です。
Simple Membership | 有料ユーザーの会員種別が分けられる
「Simple Membership」は、有料会員サイトを作成できるプラグインです。日本語に対応していますが、設定が複雑なので初心者だと難しく感じるかもしれません。特に課金機能に関する部分をカスタマイズするにはプログラミングの知識が必要です。
その他プラグイン
Groups
「Groups」は、会員をグループ分けして閲覧制限をかけられるプラグインです。コンテンツの一部分を会員だけが閲覧できるように設定できます。会員登録・ログイン画面を作成することはできないので、会員の管理を行う場合には別のプラグインを導入する必要があります。
ProfileGrid
「ProfileGrid」は、コミュニティサイトの作成も可能なプラグインです。管理画面は直感的に理解しやすいですが、日本語に対応していないので難しく感じるかもしれません。
Gianism
「Gianism」は、SNSアカウントでログインできるようするプラグインです。会員サイトの作成には別のプラグインを導入する必要があります。国産のプラグインなので完全に日本語に対応しており、設定の解説が分かりやすいです。
Memberful WP
「Memberful WP」は、クレジットカード決済を可能にするプラグインです。定額支払い機能やダウンロード支払い機能も利用できるので、コンテンツを販売する会員サイトを構築できます。
WordPress (ワードプレス)で会員サイトを構築する際の注意点
ユーザーに与える権限
WordPressで会員サイトを構築する際には、ユーザーに与える権限の管理を注意する必要があります。会員に対して間違って管理者の権限を与えてしまうと会員サイトのすべての操作ができるようになるので、コンテンツが書き換えや、会員の管理などセキュリティに問題が発生します。
記事を閲覧できるようにする場合は「購読者」、記事の投稿をできるようにする場合は「投稿者」といったように、会員に与える権限を間違えないようにしましょう。
セキュリティ対策をかならず行う
WordPressで会員サイトを構築する際には、セキュリティ対策をかならず行うように注意しておきましょう。無料で会員登録ができる会員サイトを構築する場合には、大量のアカウント登録を行おうとするスパムアカウントへの対策が必要です。
無制限に会員登録されてしまうと扱うデータが膨大なものになるなるため、会員サイトの表示が重くなるなどのトラブルに発展する可能性もあります。メール認証・画像認証を利用や、海外からのアクセスを制限するプラグインの導入を検討しましょう。
課題は導入よりも運用していくこと
WordPressで会員サイトを構築したあとの課題は、運用していくことです。会員へのアクセス権限のチェックしや、パスワードを忘れた会員への再発行の手続き、決済方法に関する説明といった会員に対するサポート作業が会員サイトの運用には必要になります。会員サイトは構築して終わりではなく、コンテンツを継続して配信や、会員へのメール配信などの維持・管理をし続けることが重要です。
参考にしたいWordPress (ワードプレス)で構築された会員サイトの紹介
LogoMarche
https://logo-marche.net/
LogoMarcheは、フリーのロゴ素材をダウンロードできるサイトです。どのようなロゴがあるのかを閲覧することは会員でなくても可能ですが、ロゴ素材のダウンロードは会員でないとできません。ユーザー名・メールアドレスを登録すると認証メールが送信されてきます。メール内の認証アドレスをクリックすることで会員登録が完了し、ダウンロードできるようになり、会員登録することで自動的にメルマガが配信されるようになります。
Xeory
https://xeory.jp/
Xeoryは、WordPressの無料テーマを配信しているサイトです。会員登録することで、テーマがダウンロードできるようになります。テーマ関する解説などは会員でなくても自由に閲覧をできますが。テーマをダウンロードする際には新規会員登録が求められます。
WordPress (ワードプレス)の会員サイト構築をプロに依頼するメリット
WordPressの会員サイト構築をプロに依頼すると、希望する機能が兼ね備えられた見た目も素晴らしい会員サイトを構築してもらえます。プラグインを導入することで自分でも会員サイトを構築することは可能ですが、満足できる機能がなかったり、カスタマイズに手間取ったりすることもあります。
会員サイトを効率的に運営するには、プロに会員サイトを構築してもらって余計な手間や時間を減らすことも重要です。
WordPress (ワードプレス)の会員サイトまとめ
WordPressは、プラグインを導入することで会員サイトを構築できます。会員サイトを構築する場合には、目的に合わせてプラグインを選択することが重要です。会員サイトは構築だけでなく運用も大変なので、プロにお願いして会員サイトを構築することも視野に入れておきましょう。