WordPressは、プログラミングの知識がなくてもカスタマイズがしやすいCMSです。しかしちょっとした手違いや設定ミスをしてしまうと、思わぬ結果になることもあります。
この記事ではWordPressの画像が表示されない原因と、その解決策を紹介します。
WordPress (ワードプレス)で画像が表示されない状態
回線などの問題により画像の表示が遅れた場合には代替テキストが表示されますが、壊れた画像が表示されたり画像のURLが表示されたりする場合には、別の原因が考えられます。
この場合にはそのまま放置していても再び画像が表示されることはないので、何が問題なのかを確認し対処することが必要です。
WordPress (ワードプレス)の画像が表示されない原因
プラグインの不具合
WordPressの画像が表示されない原因としては、プラグインの影響が考えられます。プラグイン自体の不具合や複数のプラグインが競合することで、画像が表示されなくなっている可能性があります。
特に画像に関するプラグインが影響している可能性が高いです。最近新しいプラグインを導入したり、設定を変更したりした記憶がある場合はプラグインが原因である可能性があります。
All-in-One WP Migrationの不具合
画像ファイル名に日本語を使用していると、プラグインで不具合が発生し、画像が表示されなくなる可能性があります。All-in-One WP Migrationというプラグインでサイトの移行を行う際に、画像ファイルに日本語が使用されていると画像ファイルの移行がうまくいかないようです。
画像ファイルが正常に移行されていなければ、記事からの画像へのリンクがつながらないので画像が表示できなくなります。
mod_pagespeedの不具合
mod_pagespeedという機能を設定していると、ブラウザによって画像が表示されない場合があるようです。mod_pagespeedはエックスサーバーが提供していた、Webサイトの表示速度を向上させる機能です。
このmod_pagespeedの機能が他のプラグインと干渉して不具合が発生する可能性があります。ちなみにmod_pagespeedの新規設定の受け付けは2019年3月に終了しています。
mod_pagespeedの機能を停止するには、WordPressの操作ではなくエックスサーバー側での操作が必要です。エックスサーバーのサーバーパネルにログインし、「mod_pagespeed設定」をオフに切り替えることで機能が停止します。
画像と記事のURLが違う
画像のURLと記事に貼っている画像のURLが違うと、画像は表示されません。WordPressでは記事に画像のURLを貼る形で画像を表示します。
メディアライブラリに保存されている画像のURLと記事に貼っている画像のURLは同じでなければ、記事で画像のデータを読み込めず表示できなくなります。
画像は拡張子を変更することがありますよね。拡張子が違うだけでも画像のURLが違うと認識されるので、URLを確認する際には拡張子も見逃さずにチェックしましょう。
格納場所やパスが違う
画像のデータを保存している場所が違うと、画像は表示されません。通常の場合では、画像をアップロードすると画像に対して自動的にURLが割り当てられます。
しかしサイトやデータの移行などを行うと、画像データを保存している場所が変わってしまう可能性があります。記事は親テーマの画像データを参照しようとしているのに、画像データが子テーマに保存されていれば、記事側で画像のデータを見つけられず、画像を表示できません。
画像が削除されている
メディアライブラリに保存されている画像が削除されていると、画像は表示されません。画像を表示するために、記事には画像のURLが貼られています。画像が削除されてしまうと画像データを参照できなくなるので、表示ができなくなります。
転送モードのミス
FTPソフトなどを使って画像をアップロードする際に、アスキーモードで転送すると画像が表示されません。画像を表示するためにはバイナリモードで画像が転送されている必要があります。
サーバー設定のミス
サーバの設定が間違っていると、WordPressで画像が表示されなくなる可能性があります。サーバの設定にかかわる.htaccessやPHPの動作や、環境を設定するphp.iniに間違った内容が記載されていると、ページや画像の表示に影響することがあります。
ブラウザ設定のミス
ブラウザの設定によって、画像の表示が制限されている可能性もあります。Google Chromeでは画像の表示設定で「すべてを表示(推奨)」と「すべての画像を表示しない」を選択できるので、「すべての画像を表示しない」が選択されていると画像が表示されないことがあります。
WordPress (ワードプレス)の画像が表示されない時の解決策
画像を正しく設定する
画像を表示するためには、画像を正しく設定する必要があります。URLに違いがある、そもそも画像が保存されていない場合には、画像を表示できません。
記事に貼っている画像のリンクURLと、メディアライブラリに保存している画像のURLが完全に一致しているかを確認しましょう。URLが違う場合は、記事に貼っているURLを削除し、画像のURLに張り替えます。画像が保存されていない場合は、画像をアップロードして画像のURLを記事に貼ります。
画像のURLを確認する方法
WordPressのダッシュボードのメディアライブラリで画像を選択すると、上記のような画像が表示されます。画像右下の赤枠のところが画像のURLです。
画像URLのサンプル 【 https://〇〇〇.com/wp-content/uploads/2020/08/✕✕✕.jpg 】
記事に貼られている画像のURLを確認する方法
記事で画像をしたい場所には画像のURLへのリンクが貼られています。ビジュアルエディタだと見えないので、テキストエディタに変更して確認しましょう。
<img src=”https://〇〇〇.com/wp-content/uploads/2020/08/✕✕✕.jpg” alt=”” class=”wp-image-0000″/>
画像のURLと上記の太文字部分が違うと、画像は表示されません。
プラグインを一旦無効化
導入しているプラグインをすべて停止することで、画像が表示される場合があります。一旦すべてのプラグインを停止して、画像が表示されるかを確認します。
画像が表示された場合は、プラグインが原因である可能性が高いです。すべてのプラグインが停止した状態から、プラグインをひとつずつ元に戻して原因となるプラグインはどれなのかを確認します。原因だったプラグインは、そのまま停止しておくか削除しておきましょう。
Google Chromeのconsoleで確認
Google Chromeのconsoleで画像が表示されない原因を確認することもできます。画像が正しく設定されていて、プラグインも問題ない場合にチェックしてみましょう。
メニュー→その他のツール→デベロッパーツールを選択するか、「Ctrl」+「Shift」+「i」のショートカットでconsoleが表示されます。Google Chromeにはwebページのバグを見つけてくれるデバッガが標準装備されていて、赤文字のコードがエラー部分です。
エラーの修正には専門的な知識が必要な場合もあるので、よく分からない場合には詳しい人に聞いてみましょう。
WordPress (ワードプレス)の画像が表示されない時の対処法まとめ
この記事では、WordPressで画像が表示されなくたった時の対処法を解説しています。画像が正しく表示されない原因は、画像の設定が間違っている場合か、プラグインの競合です。
正しい画像設定にするか、問題となるプラグインを停止することで再度画像を表示できるようになります。画像が表示されない原因を確認したうえで、対策を行いましょう。