Wix (ウィックス)が重くなるのはなぜ?Wixが遅くなる原因と解決法を紹介!

Wix (ウィックス)が重くなる理由を分かりやすく解説!気軽にホームページが作れるだけあって人気のWixですが、読み込み速度が遅くなりがちという評判をよく聞きます。今回はWixが重くなる理由と、その時の対処法について徹底解説していきます!

WixはHTMLやCSSなどの専門的な知識を一切必要とせずに、無料でだれもが簡単にホームページをつくれるCMSです。ホームページ作成に役立つテンプレートも豊富で、ドラッグ&ドロップによる操作方法によって初心者も画面を見ながら直感的に操作ができます。

そんな便利なWixですが、作成したホームページやサイトが重たいという声も少なくありません。なぜWixは重たくなりがちなのでしょうか?重たくなる原因とその改善方法について詳しく紹介します

Wix (ウィックス)は重いって本当?

タイピング
世界でも人気の高いWixを使ってホームページを作成してはみたものの、重たくてサイトや編集画面の読み込みが遅いという声をよく聞きます。重いとサイトや変種画面の表示速度が遅くなるため、サイト訪問者も編集者も非常に不便です。

Googleウェブマスター公式ブログにおいても、ページの読み込み速度をデスクトップとモバイルの検索においても、ランキングの要素として取り入れることを発表しました。このためWixでは表示速度のアップに尽力し、初期設定の状態ではGoogleのPage Speed Insightsという速度テストの結果で、Goodといういい評価を納めています。しかしこの結果はあくまでも初期設定の状態なので、普通にホームページを作成した場合とは異なります。

Wix (ウィックス)とは

Wixはイスラエルに本社を置くクラウド型CMSです。世界190カ国、で1億人以上の人に利用されています。ホームページ作成のためのテンプレートも豊富にあり、ドロップ&ドラッグ方式によるデザイン編集が行えるため初心者でも直感的に操作が可能です。

Wixは少ないページ数のホームページをつくるのであれば特に問題はありませんが、ページ数が多いサイトや大量の動画・写真などを取り入れたページなどの作成には向いていません。コンテンツ量が増えるなどデータ量が多くなればなるほどに、サイトの表示スピードが遅くなる傾向があります。

Wix (ウィックス)が重くなる原因

パソコンを操作している画像
クリックしてもページや画面が表示されないといった原因の一つがサイトの重さです。コンテンツが重たいほどに表示速度が遅くなります。重たくなってしまう原因にはさまざまな要因がありますが、Wixの場合においてはサーバーとシステム設計が主な要因です。

サイトの読み込み速度は、ユーザーエクスペリエンスにおいては重要な要素なので、できるかぎり表示速度が遅くならないようにしなくてはなりません。まずはサーバーとシステム設計のそれぞれの問題点を理解しておきましょう。

サーバーに問題がある

Wixのサーバーは海外にあります。通常サイト訪問者は自分から最も近いサーバーからダウンロードするため、日本からでは読み込みに時間がかかってしまいます。また時間帯によっても、読み込みが遅いといわれているのも、海外にサーバーがあることが原因です。

システム設計に問題がある

Wixの特徴である簡単な操作性によって、サーバーの仕事量を増やしていることも原因として挙げられます。たとえばサイト訪問者がサイトをアクセスする場合、Wixのサーバー経由でサイトにアクセスしてくるため、サーバーが重くなってしまえばアクセスにかかる時間がかかってしまいます。

またWixではコンテンツの読み込みサイズが重たくなりがちです。これはファイルの読み込みなどにJavaScriptが多く使われていることが原因と考えられます。JavaScriptはホームページの動作を重たくするため、表示が遅くなってしまいます。

Wix (ウィックス)が重いときの改善方法

デメリット
サーバーやシステムの問題は、ユーザーが解決できる問題ではありません。それではユーザー側が改善できる方法にはどんなものがあるのでしょうか?Wixの公式ページで紹介されている改善方法には、コンテンツを最小限に抑え、シンプルなデザインにする方法があります。

コンテンツ選びに困った場合には、ページごとにゴールを決めてそれ以外の情報はひかえるといいでしょう。このほかページ自体が重たくならないように工夫することも大切です。

アニメーションを使用しない

Wixにはテキストなどに動きをつけるアニメーション機能があります。アニメーション機能を取り入れることで、躍動感のある流動的なウェブデザインに仕上がるため人気の高いツールです。しかしアニメーションは、高いユーザーエクスペリエンスを提供してくる反面、サイトを重たくしてしまうので注意しなくてはなりません

重たくならないためには、フラットデザインがおすすめです。フラットデザインは、シンプルかつミニマムなデザインなのでコンテンツが重たくなりにくいだけでなく、見た目もすっきりと見えます。

プラグインを減らしてみる

Wixのプラグインはアプリと呼ばれており、種類が豊富です。このアプリを追加することで、サイトの機能性が高まります。しかしアプリを追加して機能を拡張すればするほど、重たくなり読み込み速度が遅くなってしまうので注意が必要です。特にInstagramフィードなどの画像を読み込むアプリは重たい傾向にあります。

もし作成したサイトが重たいと感じる場合には、追加したアプリの数を必要最小限の追加にとどめることも一つの方法です。

画像を減らす・サイズを変える

Wixでは、多くの写真やイラストなどの画像を提供しているため、コンテンツに画像を取り込んでしまいがちです。画像が多いほうが華やかになり人目をひきますが、読み込みサイズが上がってページ表示完了までの時間が長くなります。掲載する画像の数も抑えるようにしましょう。

画像を使用する場合には、一度ダウンロードしたあとにリサイズや圧縮などをして、ファイル容量を小さくしてからアップロードするようにしましょう。

背景動画の使用をやめる

Wixではあらかじめ用意されているビデオライブラリーのなかから、ビデオを選ぶことで動画を背景に設定できます。しかし動画は、写真やイラストよりも容量が重たいので使わないようにしましょう。自分で撮影した動画や動画サイトなどの動画の使用も同様に重たくなるので使用しないほうが無難です

動画の代わりにスライドショーを使用した場合も、画像を多く使うことで重たくなってしまいます。

テキストの色やフォントの使用を少なくする

コンテンツを作成する際に、テキストの色やフォントを多く使うとサイトの読み込み時間が遅くなることがあります。これはフォントのスタイルや太さ、太字や下線などがフォントの重さに影響を与えるからです。

フォントスタイルやテキストの色を使いたい場合には、サイトタイトルやサブタイトルなどに使用し、長文などのテキストではシンプルで軽いフォントや黒を使用するといいでしょう。軽いフォントとしてはArialTimes New Romanなどが挙げられます。

ページの数を減らす

Wixで最も動作が遅くなるシーンがページの移行のときです。閲覧しているページから別ページに移動しようとすると、どうしても表示に時間がかかり重さを感じてしまいます。Wixでは基本的にページを表示する際には、すべてのページを読み込んでから表示されるためです。

その結果ページ数やコンテンツ量が増えると表示速度が遅くなるので、ページ数を減らすことも重さ改善に役立ちます。

Wix (ウィックス)が重いかを確かめる方法

Wixでつくったサイトの重さを確かめる方法は、Googleのスピードテストツールでの確認がおすすめです。GoogleのPSI(Page Speed Insights)は、Lighthouseと呼ばれるChromeの拡張機能を分析エンジンとして用いています。また実際のユーザーパフォーマンスデータであるChrome User Experience Reportのデータに基づいて判定されます。

そのためPSI上でのスコアは、Chrome上で実際のユーザーによる行動から出された数値なので信頼性が高いです。

Wix (ウィックス)が重いなら別のツールを使うのもいい

ホームページ作成は、Wix以外にもさまざまなツールがあります。今まで紹介した改善策を行ってもWixが重くて使いにくい場合や、今後ページ数が増える可能性がある人などは、別のツールを使ってみるのもおすすめです。特にページ数を減らせない場合における表示速度の遅さは、Wixの仕様なのでユーザー側では改善できません。

ペライチを使う

Wixの代わりのツールとしてペライチがおすすめです。ペライチはもともとランディングページをつくるツールですが、複数のページを組み合わせることでだれもが簡単にホームページの作成ができます。テンプレートも豊富に用意されており、つくりたいイメージにぴったりのものが選びやすいです。

テンプレートを決めたら、ホームページに掲載したいテキストや画像を入力して公開ボタンを押すだけでホームページがつくれます。Wixのようにページ数が増えても表示が遅くなる心配もないので、新しいページやコンテンツを増やしても安心です。

WordPress (ワードプレス)を使う

WordPressは、無料で商用としても利用できるCMSです。拡張機能であるプラグインによって、記事を管理できるため記事数の多いサイトも安心してつくれます。表示速度を上げるプラグインの一つであるWP Super Cacheなど表示速度を上げるプラグインの種類も多く、必要に応じて追加することでページが増えても表示速度が遅くなりません。

WordPressは数あるCMSのなかでも、表示速度向上やモバイル表示に対応したプラグインなどが豊富で、SEOにも有利です。SEO (Search Engine Optimization) とは、Googleなどの検索エンジンに対してのウェブページの評価を高くし、ユーザーが検索したときに上位に表示されるように最適化させることです。SEOに有利なWordPressで作成すれば、より多くのユーザーがサイトを訪問してくれる可能性が高くなります。

Wix (ウィックス)が重い理由と改善方法まとめ

セキュリティ
Wixは専門的な知識がない人でも、HTMLやCSSを一切記述することなくホームページが作成できる便利なツールです。しかし簡単な操作性によって、サーバーでの仕事量が増えてしまい、その結果重くなりページの表示速度が遅くなってしまう傾向があります。

表示が遅く感じるときには、ページ数を減らしたり画像や動画などを必要最小限にとどめたりすることで、動作スピードの改善を図りましょう。それでも重いようならば、別のツールを使ってみてもいいでしょう。

この記事を書いたライター
CMS比較NAVI編集部
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