WebRelease2 (ウェブリリース2)の特徴とメリットは?ログイン方法や使い方など基本情報を完全解説!

大規模サイトの運営におすすめな、国産の業務用CMSパッケージWebRelease2 (ウェブリリース2)!今回はWebRelease2の価格やセキュリティーなどをはじめとする基本情報や、それを使って作られたサイト例なども紹介していきます。

「CMSって何がいいの?」 「WebRelease2の特徴は?」
このような悩みを持っていませんか?

代表的なCMSにはWordPressがありますが、ページ数が増えると表示速度の低下が目立つようになります。

WebRelease2は業務利用に特化した機能が初めから備わっており、数万ページにも及ぶ大規模サイトの管理ができます。
そこでこの記事では、低コストで大規模サイトの運用が可能なWebRelease2について解説していきましょう。

WebRelease 2 (ウェブリリース2)とは?基本情報について

WebRelease2は、大手メーカーや官公庁・大学など多くの企業や機関で採用されている国産の業務用CMSパッケージです。

Webサイトを構築・運用する上で必要な機能をパッケージしており、初期開発を必要とせず、すぐに利用することが可能です。
操作履歴や権限管理、マルチデバイス対応など様々な機能が搭載されています。

サイトの規模や用途によってエディションが複数分けられており、アップグレード製品も販売されているのでスモールスタートアップが可能です
目的に合わせてエディションを選択しましょう。
WebRelease2にはページのデザインやレイアウトに一切制約がなく、静的ファイルで構築可能ならどんなサイトにも採用できます。

WebRelease 2 (ウェブリリース2)の基本操作

WebRelease2では、編集画面でWYSIWYGエディタが使用できます。

ページ編集画面内をクリックすると、エディタが起動しコマンドボタンが表示されます。

Wordをイメージすると分かりやすいです。基本的な編集はこのWYSIWYGエディタから行います。
また 「複数行テキスト」形式の入力エリアでは、Markdownの使用が可能です。

使用可能なエリアでは、右側にMarkdownをONにするチェックボックスが表示されます。

ある程度のルールにしたがって文書を作成すると、それをHTMLのマークアップに変換できます。

WebRelease 2 (ウェブリリース2)でつくったサイト例

ソニーグループポータルサイト

https://www.sony.co.jp/
2016年の 「グローバルサイトランキング」で日本企業1位世界4位になったソニーグループのポータルサイトです。

2004年にWebRelease2が導入され、最新のバージョンアップを行いながら運用を続け、現在も利用されています。

2012年には、コーポレートサイトとしていち早くレスポンシブデザインを採用し、モバイルに対応しました。

古河電気工業株式会社

https://www.furukawa.co.jp/
WebRelease2を導入することでコーポレートサイトをフルリニューアル。

レスポンシブ対応でスマートフォンやタブレットにも対応するUIを実現しています。

日本語の言語にも複数対応し、各国に最適化したセールスプロモーションを展開しています。

ダイハツ工業 企業情報サイト

https://www.daihatsu.com/jp/

サイトをリニューアルする際、閲覧者のニーズを踏まえて必要な情報が素早く端的に届くことを第一に設計されました。

従来は外部委託で運用されていた部分を、HTMLの知識がない担当者でも内製できるよう全てWebRelease2で管理しています

WebRelease 2 (ウェブリリース2)のインストール

インストールには、WebRelease2インストールメディアを使用します。

ディスク内のUNIXディレクトリに置かれたスクリプト 「Install-UNIX.sh」を実行すると、インストールが開始されます。この時必要に応じてオプションを設定できます。

仮にこのようなオプションを設定場合、必要な設定をほぼ全てスクリプト内で実行可能です。

インストールが終了したら、シリアルキーや機関ライセンスの設定に移ります。

シリアルキーを入力するとWebRelease2が使用可能になります。

その後管理者パスワード・動作メモリサイズ等を設定し、全ての手順の終了です。

詳しい手順や動作環境については、こちらのページにまとめられています。
https://www.frameworks.co.jp/m/support/techinfo/install-manual.html

WebRelease 2 (ウェブリリース2)のプラグイン

WebRelease2にはプラグインが実装されていません。既に完成したパッケージとして販売されています。

最初から機能が充実しているので、追加開発の必要がありません

またテンプレートの自由度が高く、カスタマイズ不要で様々なサイトに対応できます。

CMSのバージョンアップに伴って、プラグインがうまく作動しなくなる等のリスクを避けられます。

プラグインに依存しないので、急にサポートや開発が終了するといった問題とも無縁です。

WebRelease 2 (ウェブリリース2)のテーマ (テンプレート)

WebRelease2はコンテンツを作成する時、必ずテンプレートを使用します
ページの種類に応じでテンプレートを作成しておくと、時間をかけず正確に定形ページを作ることが可能ですol

テンプレートは、ページを作成するスターティングポイントとして使われるわけではありません。ページを作成した後にテンプレートに手を加えると、そのページにも影響します。

またテンプレートを作成するには 「デザイナー」権限を持っている必要があります。作成するときは、テンプレート一覧から新規テンプレートをクリックしましょう。

編集画面が表示されたらテンプレートの名前や説明を入力し、編集を開始します。

編集が完了したら 「保存」ボタンをクリックしましょう。

これで作成したテンプレートが一覧に表示されます。

編集の詳しい手順は、公式サイトから確認する事ができます。
【WebRelease2 テンプレートを作ってみる】
https://www.frameworks.co.jp/m/tips/1/ao2spf0000008sxf.html

WebRelease 2 (ウェブリリース2)のセキュリティ

WebRelease2は、セキュリティに強いCMSです。複数のサイトをWebRelease2に集約してしまうことで、一括でメンテナンスやセキュリティ対策ができます。

静的CMSとして開発されており、公開サーバーに設置する必要があるソフトはftpサーバ (もしくはsftpサーバ)公開用のApacheだけである場合がほとんどです。

WebRelease2に依存するソフトウェアは公開サーバーにはインストールされず、セキュリティホールが発生することはありません

動的なサイトを運用したい場合、公開サーバー上にスクリプトの環境を構築することで可能になります。

WebRerease2 (ウェブリリース2)の価格

大規模サイト向けから小・中規模サイト向けまで、幅広いエディションが用意されています。

500ページ以下のサイトであれば、Workgroup Editionを購入しましょう。こちらの価格は500,000円となっています。

それ以上のページ数になる場合は、Enterprise Editionが適しています。ページ無制限で、全ての機能が備わっています。価格は3,000,000円です。

WebRelease2は導入・管理にかかる費用をとても低く抑えられる、コストパフォーマンスの高いCMSです。

また初めにWorkgroup Editionを購入しても、アップグレード製品を導入すればEnterprise Edition相当まで引き上げることも可能です。

WebRelease 2 (ウェブリリース2)のよくある質問

プログラミングの知識がなくても使える?

テンプレートの作成に、Javascriptを記述出来る程度の知識が必要です。WebRelease2独自のタグや関数を使用して作成していきます。

ただ1度テンプレートを作成してしまえば、プログラミングの知識が無くともコンテンツを制作することが可能です。

管理できる画像や添付ファイルのサイズに上限はある?

現在のバージョンでは、サイズの大きい画像や添付ファイルはうまく対応していません。1件につき約100MByteが上限の基準になります。

バージョンアップしてもデータの互換性は保たれる?

バージョンアップ後も、そのまま使用できます。WebRelease2は、これまで何度もバージョンアップを重ねていますが、互換性を維持し続けています。

WebRelease 2 (ウェブリリース2)のまとめ

今回はWebRelease2の基本情報について解説しました。
大規模なサイトでも、コストを低く抑えて運用できるのが最大の特徴です。

プラグインに依存せず、業務利用に最適な機能が豊富に搭載され、導入後すぐに使用できます。テンプレートの作成など、プログラミング知識が必要になる部分もありますが、基本的なページ編集は誰でも可能です。

CMSの導入を検討していた方、WebRelease2について知りたかった人は参考にしてみてください。

この記事を書いたライター
CMS比較NAVI編集部
CMS比較NAVI 編集メンバーが不定期で更新します。 CMSの最新ニュースからすぐ使えるノウハウまで、わかりやすく紹介します!