Movable Type (ムーバブルタイプ) とWordPress (ワードプレス)の違いは?2つを徹底比較!

Movable Type (ムーバブルタイプ) とWordpress (ワードプレス)の違いと徹底比較!大人気CMSの二つの違いや、メリット・デメリットを分かりやすく紹介していきます。これを読めばどちらが自分にあっているのかわかるしょう!

日本で人気の二大CMSであるMovable TypeとWordPressですが、どちらがよいか悩む人もいるでしょう。CMS選びに迷ったら、それぞれの特徴や機能を比べてヒントを得られます。

この記事ではMovable TypeとWordPressで迷っている人のために、それぞれの特徴やメリット、デメリットなどを紹介します。これを読めば二大CMSの違いがわかり、選ぶヒントを学べます。

2大CMS “Movable Type (ムーバブルタイプ)”と”WordPress (ワードプレス)”の特徴とメリット・デメリットを比較

評判

Movable TypeとWordPressの大まかな違い

Movable TypeもWordPressも世界的に使いやすいと人気のCMSですが、特徴の違いを理解しましょう。

Movable Type WordPress

Movable Type (ムーバブルタイプ)のメリット

Movable Type WordPress

インターネット環境に依存し難く、アクセス負荷に強い

Movable Typeでは静的なHTMLファイルを再構築します。静的ファイルなら誰がどこからアクセスしても同じ内容を見るので、アクセス負荷に強く、スピーディなページ公開ができます。

サイトの表示スピードが速いほど、Googleなどの検索順位にも好影響を与えやすいので、閲覧者にとっても便利に感じてもらいやすいでしょう。

日本企業が提供するCMSであること

Movable Typeは日本企業のシックス・アパート社が作ったCMSなので、ほかのように外国語での対応に悩む心配もありません。日本メーカーということもあり、信頼性が高く親しみやすいといえます。世界的にはマイナーですが、日本ではシェア率が高く、今も使っている人は多いでしょう。

有償ながら日本語で公式サポートを受けられることもポイントです。海外なら英語などの外国語の読み書きが必要ですが、日本製のCMSなら言葉の壁を感じずにスムーズな対応が可能です。使用中の悩みやトラブルがあってもすぐに相談できる心強さを感じられます。

複数のブログ管理がし易い

Movable Typeは、ひとつのサーバーで2つ以上のブログやサイトを管理できるため、本格的なネットビジネスを複数展開したい人などにおすすめです。Movable Typeにあるマルチブログ機能は標準装備であり、簡単に2つ目のサイトを作れます。

サイトはすべて統括管理でき、それぞれから別のサイトへ情報を動かせます。複数サイト同士で情報やレイアウトなどを共有できることもポイントです。ジャンルが異なる2つ目のサイトを作りたくなったときの備えとしてMovable Typeは有用でしょう。

用途に合わせ複数のプランから選べる

Movable Typeにはユーザーの希望に応じたさまざまなプランがあるので、あらかじめチェックしましょう。最新版Movable Typeには、クラウド環境でのインストールを受けていて、ユーザーが特別な作業なしでそのまま使えるものもあります

スマートフォン用にレイアウトを自動調整してもらえる、レスポンシブ機能を備えたプラグインを使えるプランもあります。近年スマートフォンからネットショップなどにアクセスする人も多いので、レスポンシブ機能目当てでもMovable Typeは選べます。

ただしプランは個人使用の無償版ばかりだけでなく、有料もあるので、価格チェックが大切です。

Movable Type (ムーバブルタイプ)は安全性が高い

Movable Typeではセキュリティレベルが高いこともポイントです。ログイン前にユーザー名とパスワードを一定回数間違えるとロックになる機能などで、不正アクセスを防げます。

CMSと公開サイトのパスワードも別々に設定できます。パスワードの分散によりハッカーから突破を受けづらく、情報改ざんや流出などのリスクも抑えられるでしょう

Movable Type (ムーバブルタイプ)のデメリット

個人で開設するブログなどの場合を除き有償

Movable Typeでは個人開設のブログなどを除き有料です。Wordpressは多くのプラグインなどを無料かつシンプルな手順でインストールできますが、Movable Typeはプラグインの多くも有料なので、お金を使いすぎないように厳選が大切です

以上から、コストを抑えながらブログやサイトを運営したい人は、Movable Typeの使用を慎重に判断したいところです。

動作が重たくなりがち

Movable Typeは静的HTMLを使っている以上、動作が重くなることもあります。新しい記事を作る時間を短く済ませたくても、動作が鈍いと集中力が途切れ、更新作業をつらく感じるでしょう。

サーバー増強で速度を改善しようとする考えもあるようですが、Movable Typeが静的HTMLを使う以上、操作性アップは望めないと考えられます。

サイトの構造によって再構築に時間がかかる

Movable Typeを使っていると、サイト構造によっては再構築が遅くなることに悩む人が多いようです。サイトやブログは複数運営できますが、別ジャンルのサイトなどを作るとレイアウトの変化などで、再構築に時間がかかります。

ひとつのサイトやブログでも、記事数が増えることで再構築に必要なデータ処理の量が多くなり、更新ボタンを押してから反映まで時間がかかるケースがあります。Movable Type自体サーバーが重くなりがちで、再構築で負荷がかかりすぎると更新に時間を要しがちです。

テーマやプラグインが少なく、独自のタグを使用している

Movable TypeはWordPressよりもテーマやプラグインが少なく、ほとんどは有料です。独自タグを使っているため、Movable Type専用の知識が必要で、CMS初心者の慣れないうちは作業に手間取るかもしれません

AシリーズやPowerCMSなど優秀なプラグインもありますが、そのほとんどは使用料がかかり、選択肢も少ない状況です。タグはテンプレート作成に必要ですが、Movable Typeでは独自のしくみなので、使い慣れるのに時間がかかるでしょう。以上からMovable TypeはWordPressよりも難易度が高い印象です。

WordPress (ワードプレス)のメリット

Movable Type WordPress

プログラミングやデザインの初心者にも使いやすい

WordPressは操作性に優れたCMSなので、プログラミングやデザインの知識がない人でも使いやすい印象です。無料プランもあり、レンタルサーバーとの連携でも簡単に使えるなど、取り組みやすさに注目しましょう。

インストールもスムーズに進められ、記事作成やプラグイン導入なども管理画面からマウスとキーボードを動かすだけでできます。HTMLなどを知らなくても楽しく使いやすいのがWordPressの魅力です。

テーマ・テンプレート・プラグインなどが豊富

WordPressは、対応しているテーマ・テンプレート、プラグインなど副次的な機能が豊富です。特にプラグインの数は5万を超えており、サイト運営者のニーズに合わせて柔軟に選べます

有料テーマやプラグインなどもありますが、無料でも優れた機能は多数です。デザインやレイアウトなどの細かいこだわりを生かしやすいこともWordPressの醍醐味です。使いやすいだけでなく遊び心も発揮しやすいしくみが世界的人気の要因でしょう。

利用者が多く、情報を集めやすい

WordPressは世界的なシェアが大きく、使用者の口コミや関連情報などを集めやすいこともポイントです。CMSを使っていると、複雑なやり方を要するために先へ進めなくなる人もいるでしょう。そのときに関連情報の受け皿があれば、すぐに悩みを解決できます。

利用者の多さは、ユーザー側の使い方が幅広くなるだけでなく、開発が盛んになることも意味します。以上からWordPressは多種多様な使い方が望めるうえ、希望に合った情報を見つけやすいこともポイントです

費用が安く済む

WordPressは誰でもお金をかけずにアクセスできるオープンソースなので、完全な無料でも使えます。プラグインやテーマなどが充実しており、操作も簡単ながらお金をかけずに使えることで、CMS初心者の勉強用としても役立つでしょう。

レンタルサーバーや有料プラグインなどによる経費はかかりますが、商用目的でもローコストでサイトやブログを運営できることが強みです。個人と法人どちらの運営でもコストパフォーマンスが望めます。

WordPress (ワードプレス)のデメリット

公式サポートがない

WordPressの代表的なデメリットは公式サポートの不在です。運営側によるアドバイスを受けられないため、自力で問題を解決する必要があります。一刻でも早く解決したいと思っても、情報集めなどで時間を要するかもしれません。

WordPress Codexにアクセスすれば、操作方法などを見れて、自身の悩みを解決できるヒントも手に入れられるかもしれません。しかしCMSの専門用語が多いことから、自身が求めている正確な答えにたどりつくまで、時間がかかる人もいるでしょう。

セキュリティホールとプラグインの信頼性に注意が必要

WordPressは利用数が世界トップクラスなので、ハッカーやクラッカーなどによる不正アクセスに注意が必要です。セキュリティの抜け穴を狙われると、機密情報やページ荒らしなどを受けてしまいます。

プラグインへの不正アクセスからサイトにいたずらをしてしまう人もいるため、セキュリティに優れたプラグインの見極めも大切です。パスワードを複雑な文字列にし、IPアドレスを使ってアクセス制限を行うなどで、不正対策への強度を高められます

バージョンアップに伴うプラグインなどの不具合

CMSのバージョンアップを試みても、プラグインに不具合が起きて対応に時間を要することもあります。

WordPressはセキュリティ強化などの目的でアップデートを積極的に行いますが、プラグインが最新版に合わないなどの理由で、レイアウト崩れなどのトラブルが起きるかもしれません

特に大幅なアップデート後は、すぐに飛びつかず様子を見てから最新版に改めるなど、慎重な行動が大切です。

サーバーの性能やネット環境に影響を受ける

WordPressはレンタルサーバーやインターネット環境の影響により、表示速度が遅くなる可能性があります。作業をスムーズに進めるために、自身のインターネット環境やスピーディなレンタルサーバーなどのチェックが重要です。

WordPressは動的にファイルを作り、ユーザーが見るたびに情報更新が起きるため、サーバーに負荷がかかりすぎて表示や移動が遅くなることもあります。気になる場合は少し時間を置いてから作業を再開するなどしましょう。

複数のブログ管理が難しい

WordPressでは、2つ以上のサイトやブログをひとつのサーバーで管理しづらいのが難点です。WordPress MUを使えばマルチブログ機能を使えますが、実用性で劣るため、複数サイトの運営面で環境がよくなったとはいえません。

専用プラグインもひとつのサイト運営を想定したしくみが多く、使い回しに向いていないものが多いようです。

Movable Type (ムーバブルタイプ)とWordPress (ワードプレス)のページ生成による比較。動的か静的か

評判
Movable TypeとWordPressは機能面でさまざまな違いがあります。決定的なのは、ページ生成のスタイルです。CMSにおけるページや記事などの構成には動的と静的という2つのタイプがあります

この章ではMovable TypeとWordPressにおけるページ生成形式を比較し、それぞれの特徴を述べます。どちらがサイト更新に便利かを見極めるヒントとして参考にしてください。

Movable Type (ムーバブルタイプ)は静的生成。WordPress (ワードプレス)は動的生成。

Movable Typeは静的、WordPressは動的にページを作り出します。

Movable Typeが採用する静的ページは、あらかじめフォーマットが完成しています。アクセス負担が少なく、あらゆるサーバーに適用します。しかしページを作るために再構成を要し、容量が重いとアクセススピードが遅くなりがちです。

WordPressの動的ページは、アクセスのたびにページを作り上げることから、スムーズな操作が望めます。ただしひとつのサイトにアクセスが集中するとスピードが落ち、ひどいときはサーバーダウンもあるので注意が必要です。

静的ページは再構築、動的ページはアクセスの集中と、サーバーが重くなるきっかけが必ずあるので、それぞれへの対策が快適なサイトづくりのポイントです

Movable Type (ムーバブルタイプ)とWordPress (ワードプレス)のメリット・デメリットを比較まとめ

比較
Movable TypeとWordPressは日本における二大人気CMSですが、ページ生成スタイルなど、さまざまな特徴の違いがあります。それぞれを利用するメリットやデメリットを見極め、自身がこれから作りたいサイトのためになるCMS選びに役立てましょう。

使いやすさだけでなく、目当てのプラグインやテーマ、コストなどを考え、総合的な判断でCMSを決めることが大切です

【Movable Typeを取得】
【WordPressを取得】

この記事を書いたライター
CMS比較NAVI編集部
CMS比較NAVI 編集メンバーが不定期で更新します。 CMSの最新ニュースからすぐ使えるノウハウまで、わかりやすく紹介します!