PowerCMSはサイト運営に必要な機能がそろっている上、カスタマイズも柔軟にできる、使いやすくて高性能なCMSです。一般企業から官公庁まで、実に多くの団体や機関が使用しています。
PowerCMSの導入を考えている人やどのCMSを使おうか迷っている人に向けて、PowerCMSの基本情報、操作やインストールの方法などについてご紹介します。
ぜひCMS選びの参考にしてみてください。
PowerCMS (パワーシーエムエス) とは?基本情報について
現在はいろいろなCMSを利用できますが、今ほど選択肢がない時期がかつてありました。そんな時期に多くの人が使用していたCMSが「Movable Type」です。
Movable Typeは自由度が高く、当時は画期的なCMSです。しかし専門的な知識や複雑な手順が必要で、導入のハードルが高いというデメリットがありました。
Movable Typeのデメリットを解消するため、便利な機能を備えたプラグインとして開発されたのがPowerCMSです。
管理画面が分かりやすいため使いやすく、サイトの運用にあわせてカスタマイズも可能。PowerCMSのプラグインは独立し、現在ではたくさんのユーザーが利用しています。
特に、多数のページがあるサイト、データ処理が大量に必要なサイトに向いているCMSです。
PowerCMSS (パワーシーエムエス) とPowerCMS Xの比較
PowerCMS XはPowerCMSのノウハウを活かし、ゼロベースから開発された新しいCMSです。PowerCMSのアップグレード版ではありません。
両者の大きな違いはプログラム言語で、PowerCMSはPerlとPHPを使って書かれています。一方、PowerCMS XはPHPだけで書かれているため、PHPでプラグインの作成も可能です。
PowerCMS Xの大きな特徴は、パフォーマンス速度。PowerCMSとの従来比で5~10倍速ともいわれ、サイトの再構築や管理画面のレスポンスなどを高速で行ないます。
PowerCMSS (パワーシーエムエス) の基本操作
PowerCMSの管理画面にサインインすると、「ユーザーダッシュボード」と呼ばれる画面が表示されます。
画面左上のプルダウン (▽のマーク) をクリックし、システムやサイト名、ブログ名を選択すれば、各々のダッシュボードへの移動が可能です。
移動したダッシュボードでは「サブメニュー」を表示。サブメニューの項目はそれぞれ異なり、例えばシステムを選択すると、システム全体の設定、サイトの作成や管理などの項目を表示します。
画面右上には便利なショートカットも用意。プラグイン設定やユーザー管理の画面へ、すぐに移動できます。ノンプログラマーでも操作しやすく、サイト運営がしやすいCMSです。
PowerCMSS (パワーシーエムエス) でつくったサイト例
PowerCMSは利便性の高さから数多くのサイトがつくられ、国内での導入実績は3,000を超えるといわれています。
「NTTアドバンステクノロジ株式会社」「ソフトバンク・ペイメント・サービス」などの企業をはじめ、「公益財団法人 長寿科学振興財団」「福島民友新聞社 みんゆうNet」「公立大学法人 神戸市外国語大学」他、さまざまなサイトを作成。
サイト構築を請け負う企業にも多数選ばれ、「太陽石油株式会社」「中央大学通信教育部」「東京ミッドタウン」などのサイトがつくられています。
一般企業に限らず、官公庁や学校、金融機関など、PowerCMSは幅広い団体に選ばれているCMSです。
PowerCMSS (パワーシーエムエス) のインストール
PowerCMSは有料のCMSです。利用したい場合は、公式サイト右上の「今すぐ購入」をクリックしましょう。
下部にある購入フォームに必要事項を入力し、申し込みます。
申し込み後、メールで届く「発注書様式」「購入申込書」を返送しましょう。後日送られる「ライセンス証書」に記載のライセンスコードを入力し、アカウントが承認されると、ダウンロードできます。
PowerCMSをインストールする前には、Perlの実行環境の確認、インストール場所の決定などの準備が必要です。
Windowsにインストールする場合はIISマネージャーでの追加作業、アクセス権限の設定などを行ないます。Linux・BSD・macOSの場合には、PowerCMSのファイルを解凍し、ディレクトリの作成、解凍後のパッケージのアップロードといった作業を要します。
サイトの管理や運営は比較的容易にできますが、インストールする際はサーバーでの作業があるため、サーバー管理者や業者でなければ難しいでしょう。注意してください。
PowerCMSS (パワーシーエムエス) のプラグイン
PowerCMSには動作に必須な「標準プラグイン」の他、「オプションプラグイン」の追加が可能です。
例えば、登録ユーザーにメールマガジンを送信する「MailMagazine」、パスワードの有効期限を設定可能な「PasswordExpired」、管理画面を不正アクセスから保護する「Protection」などが用意されています。
必要に応じてお好みのオプションプラグインをインストールできるため、大変便利です。
別途、プラグインを開発することもできます。ただしPowerCMSを開発・運営するアルファサード株式会社では正常動作を保証していないため、注意しましょう。
PowerCMSS (パワーシーエムエス) のテーマ (テンプレート)
PowerCMSのテンプレートは大きく5つあります。
「インデックステンプレート」ではメインページやjavaScript、RSSなどを管理します。
「アーカイブテンプレート」は特定のルールで記事をまとめ、アーカイブを出力。1テンプレートで月別やユーザー別など、さまざまな種類のアーカイブを出力できます。
共通して使用するテンプレートをまとめられる「テンプレートモジュール」、コメント一覧やポップアップ画像といった特定の画面を設定できる「システムテンプレート」も完備。
「ウィジェット」ではサイドバーなどで使うコンテンツを、ドラッグ・アンド・ドロップで管理できます。
PowerCMSS (パワーシーエムエス) のセキュリティ
PowerCMSは低価格ながら、セキュリティ面に優れたCMSです。
連続してログインに失敗したIPアドレスからのログイン拒否、一定期間を超えてパスワード変更をしていないユーザーに変更を促すなど、セキュリティ面を随時強化しています。
システム管理者に設定されたユーザーは、PowerCMS全体の管理が可能です。システム権限の設定はユーザーごとに行なえるため、社内のセキュリティ対策にも役立ちます。
システム管理者としてサインインすれば、パスワードの検証ルールの設定も可能です。パスワードに記号を含めるか、最低何文字にするかといった変更ができます。ユーザーを新規作成する場合にも、システム管理権限が必要です。
PowerCMSS (パワーシーエムエス) のよくある質問
PowerCMSのよくある質問を、ピックアップしてご紹介します。
サポートはどのように受けられますか?
サポートフォーム、またはメールで受けられます。PowerCMSの操作方法や設定、運用する上での不明点について質問が可能です。
ただしサポートを受けるためにはライセンスコードが必要で、サポート期間は購入から1年間と定められています。サポートライセンスを購入すれば、期間の延長が可能です。
旧バージョンから最新版へアップグレードできますか?
サポートライセンスを継続中なら、アップグレードできます。しかし一部の機能は互換性がないため、注意が必要です。
PowerCMSS (パワーシーエムエス) のまとめ
PowerCMSはさまざまな企業や団体に選ばれ、3,000サイトを超える実績があります。
運用しやすく、カスタマイズや管理者権限の設定が可能な点、さらに運営するサイトやブログにあわせてプラグインの追加も可能です。
有料のCMSですがその分大規模サイトにも対応できる機能が備わっています。セキュリティ面も強化しており安心です。
CMSの選択肢として、PowerCMSをぜひ検討してみてください。