SOY CMSはプログラミングなどの技術的な知識がなくても、だれもが手軽にウェブサイトなどの構築が行えるCMSです。CMSとはContents Management System (コンテンツマネージメントシステム)の略称で、オープンソースライセンスであるSOY CMSは、だれもが無料で利用できます。SOY CMSの利用を検討している人のために、わかりやすくSOY CMSの基本情報と使い方について紹介します。
SOY CMS (ソイシーエムエス)とは?基本情報について
SOY CMSはオープンソースライセンスによって、だれもが無料で利用できるマルチサイト・マルチ管理者システムです。ページとコンテンツが分かれているため、モバイル対応の表示もでき、既存のHTMLをそのままテンプレートとして利用できます。
基本的な使い方を覚えてしまえば、初心者でも手軽にホームページやブログなどのウェブサイトの更新が可能です。またプラグインやSOY CMS内で利用できるウェブアプリのSOY Appを利用できるなど、柔軟性だけでなく拡張性にも大変優れたCMSです。外注や専門分野の人を雇うことなく、ホームページを随時更新できるのでコスト削減にも役立ちます。
SOY CMS (ソイシーエムエス)の基本操作
SOY CMSの基本操作は、インストール・初期管理者の設定手順は下記のとおりです。
1.SOY CMSをインストール
2.ブラウザからSOYCMSの管理画面へ行き、初期管理者のIDとパスワードを設定
3.ログイントップ画面で、サイト一覧の項目内にあるサイト作成をクリック
4.サイトIDとサイト名を決定して、実行をクリック
以上の方法でサイトの作成は完了です。上記の手順で作成したサイト名がサイト一覧に表示されたら、ログインをしてページをつくります。ページの作り方の手順は下記のとおりです。
1.ページ管理画面を開き、ページ新規作成をクリック
2.タイトル、URIとページの種類を決め、ページの種類を選択してページを追加のボタンをクリック
3.ページ詳細のエディタにHTMLを入力してテンプレートを作成
必要に応じてSOY App (ソイ アプリ)やプラグインなどの拡張機能をSOY CMS
フォーラムよりダウンロードできます。
SOY CMS (ソイシーエムエス)でつくったサイト例
SOY CMSは汎用性が高いのが特徴です。そのためページ内に写真を多く配置したホテルや観光協会、行政のホームページなどで利用されています。既存のサイトにSOY CMSのブログ機能を組みこんでつくったサイトのほか、標準ページでつくったトップページに、ブログページを組み合わせた情報サイトなどもあります。
またSOY CMS単体だけでなく、本格的なECサイト構築パッケージであるSOY Shopを使ったサイトも多いです。SOY Shopの商品登録機能やデフォルトテンプレートを使用したカタログサイトや、申し込み受付・出欠管理システムのSOY Appを利用したイベントサイトなどもあります。
SOY CMS (ソイシーエムエス)のインストール
SOY CMSをインストールする前に、Apache1.3/2.0/2.2、PHP (5.2.0以降)の環境であることを確認してください。SOY CMSSOY CMSにはSQLite版とMySQL版があり、自分の知識と運用するサーバーの環境に合ったタイプを選びましょう。もしどれを選ぶべきか迷った場合には、SQLite版のインストーラーなしがおすすめです。
SQLite版のインストール方法は、ZIPファイルをダウンロード・解凍後、新しく追加したファイル名を自分で管理しやすいように名称変更し、FTPクライアントで準備したサーバーにアクセスします。サーバーが指定するディレクトリへ名称変更したフォルダごとアップロードをすればインストール完了です。
インストーラー版はインストール完了後にそのまま残しておくと、セキュリティリスクが高まるので、初期管理者を設定したらインストーラーをディレクトリごと削除しましょう。
SOY CMS(ソイシーエムエス)のプラグイン
SOY CMSにはプラグインという拡張機能があります。ほとんどのものが用途関係なく、無料で利用できる点も魅力です。プラグインは本体に、カスタムフィールドプラグイン、ソーシャルボタン設置プラグイン、テンプレート同期プラグインなどがあらかじめパッケージされています。そのほかにも、GoogleAnalyticsプラグイン・カスタムアイコンフィールドプラグインなど、さまざまな種類がダウンロード可能です。
またパソコンよりも携帯などでのアクセス数が多い場合には、携帯自動振り分けプラグインの追加がおすすめです。携帯電話でアクセスすると自動的にモバイル用のページへ転送できます。SOY CMSが提供するプラグインは、すべて本体とセットで利用でき、管理画面での追加削除も簡単です。
SOY CMS(ソイシーエムエス)のテンプレート
テンプレートは、表示するページのベースとなるHTMLです。SOY CMSのテンプレートは、基本的にプログラム構文が含まれていないたので、サイト公開後も構成の変更などが気軽に行えるため長期的なサイト運営にも向いています。
またテンプレートとコンテンツが完全に分かれているので、テンプレートを変更するだけでモバイル対応が可能です。
テンプレートエディタで自らHTMLを入力していく方法以外に、SOY CMSフォーラム内の「テンプレートパックの配布」から入手できます。ただし標準ページ用はブログ用よりも種類が少ない傾向にあります。
SOY CMS (ソイシーエムエス)のセキュリティ
セキュリティ面は、CMS選びで重要なポイントの1つです。インターネットを介して情報のやり取りをすると、だれかがサイトに侵入してくる危険性や、情報を盗まれてしまう可能性があります。ログインや更新などの処理を行う場合には、SSLの利用が必要不可欠です。
SOY CMSは常時SSL化の利用ができるだけでなく、セキュリティの問題点が発生した場合など随時バージョンアップや更新プログラムを配信することで、安全性を高めています。ただしPHPが古い環境では、PHPのセキュリティサポートが終了しているため、なるべく新しいバージョンを使用するといいでしょう。
SOY CMS (ソイシーエムエス)のよくある質問
SOY CMSのよくある質問をいくつか紹介します。
・ラベルとは?
ラベルとは、ブログなどの記事につけることで、記事の検索や管理の手軽さをアップさせるツールのことです。わかりやすいラベル名をつけることで、記事がどのようなものかがすぐに判断できます。
・プラグインはどのように入手する?
プラグインは、はじめにインストールした時点で、本体に付属しているもの以外に、随時配信される新しいプラグインもあります。フォーラムや公式サイトでダウンロード可能です。
・不具合が発生した場合などのサポートはある?
サポートは、開発元による有償サポートとフォーラムを利用した無償サポートがあります。時間がない場合や秘密保持を遵守したい場合などには、有償サポートがおすすめです。インストールや操作方法などのトラブルには、SOY CMSフォーラム内でトピックを投稿することで解決できることもあります。
SOY CMS (ソイシーエムエス)のまとめ
SOY CMSは本体が軽量かつシンプルでありながら豊富な拡張機能によって、自由自在にカスタマイズできます。また無料で利用できるうえに、ラベル機能など初心者も記事管理がしやすいのでおすすめです。
セキュリティやバグなどについても、バージョンアップが随時行われるなどサポート体制も万全です。まずは自分のつくりたいサイトのイメージを決めてから、SOY CMSを使ってオリジナルサイトをつくってみましょう。