国内だけでなく海外にも情報発信がおこなえるようになるWordPressの多言語プラグイン。プラグインを導入することで簡単にWordPressを多言語化できるので、世界中に情報を発信していきたいと考えているユーザーに必須のプラグインだといえます。
しかし多言語化プラグインにはいくつか種類があり、当然ですがそれぞれ特徴が異なります。とはいえ、全てのプラグインを実際に試すのは手間も時間もかかってしまい、現実的な方法とはいえません。
そこでこの記事では、WordPressサイトを多言語するのにおすすめのプラグインを10個紹介します。この記事を読むことで、導入する多言語化プラグインを決められるようになるので、どのプラグインを導入するかで悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
WordPress (ワードプレス)の多言語化プラグインを導入するメリット
WordPressはプラグインを導入することでウェブサイトを簡単に多言語化できますが、ウェブサイトを多言語化することで得られるメリットとしては以下のようなものがあげられます。
・特定の地域だけでなくさまざまな地域のユーザーを、ターゲットとして設定できる
・複数の地域からのアクセスに対応することで、サイトへのアクセスを大量に集めることできる
どういった目的を持ってサイトを運営するかにもよりますが、リーチできるターゲットが多くなるということはそれだけビジネスの可能性が広がりますし、アクセスが増えるとSEO的な評価が上がり、さらに多くのユーザーの流入が見込めるようになります。
WordPress (ワードプレス)サイトの多言語化におすすめのプラグイン
Bogo
数あるWordPressの多言語化プラグインの中でも特に人気なのが、Bogoです。Bogoを導入することで、日本語のコンテンツを用意して任意の言語を選択するだけでページを用意できるので、とても簡単です。
多言語化用のプラグインは日本語化されていないものが多く、実際の使用方法などについての情報もあまり出回っていません。したがって導入してもスムーズに多言語化できないプラグインが多いですが、Bogoは日本語化されているため使いやすく、WordPressサイトの多言語化をスムーズに進められるようになっています。
そのため、スピード感を持ってサイトの多言語化を進めていきたい方におすすめの多言語化プラグインです。ただし、プラグインで多言語に対応したページを用意したからといって、コンテンツが自動的に多言語化されるわけではないので、その点については注意が必要です。
Polylang
WordPressの多言語化プラグインとして最も利用されているといわれているのが、Polylangです。Polylangは、日本語のコンテンツを用意した後に任意の言語を選ぶことで、その言語に対応したページを用意できるようになるタイプのプラグインです。
英語や中国語はもちろん、イタリア語やフランス語など41もの言語に対応しているため、対象となる言語が多い方におすすめのプラグインとなっています。またWordPressをECサイト化できるプラグインとして人気の高い、WooCommerceと結合する形で使用できるプラグインでもあるため、越境ECを展開していきたいと考えている方にもおすすめです。
ただしこちらのプラグインも自動で翻訳してくれるタイプのプラグインではないので、それぞれの言語のページに入れるコンテンツは翻訳して用意する必要がある点については注意が必要です
WPML
先ほど紹介したPolylang同様、多言語に対応した越境ECサイトを運営していきたいと考えている方におすすめのプラグインがWPMLです。
WPMLもWordPressを多言語化させるためのプラグインとしては有名なプラグインで、多くのWordPressサイトに導入されています。機能が多く、他のプラグインとの結合にも対応しているので、使い勝手のよいプラグインでもあります。
有料というデメリットはあるものの、日本語のサポートが用意されているというメリットもあるので、本格的な多言語サイトを展開していきたいと考えている方におすすめのプラグインです。
Multisite Language Switcher
多言語サイトをマルチサイトとして運営していきたいと考えている方におすすめなプラグインが、Multisite Language Switcherです。
WordPressは複数のウェブサイトをまとめて管理できるマルチサイトに対応しているCMSですが、そのWordPressの便利な特徴を活かしながら、多言語サイトを運用していくのにおすすめなのがMultisite Language Switcherというわけです。
Multisite Language Switcherは、異なるサイトをそれぞれの言語に対応させるという機能のみに絞ったプラグインなので、多機能なプラグインというわけではありませんが、できることがシンプルな分、難しい操作をおこなわずに済みます。機能が制限されているため、他のプラグインと干渉して不具合をおこす可能性が低いというメリットもあります。
【Multisite Language Switcherを取得】
Multilingual Press
WordPressサイトを多言語化したいと考えている方の中には、英語や中国語といったメジャーな言語ではない言語で多言語サイトを運営した方もいるかと思います。Multilingual Pressはそんな方におすすめのプラグインです。
WordPressの多言語プラグインが対応している言語はせいぜい50言語ほどですが、Multilingual Pressは170もの言語に対応しています。そのため、マイナーな言語に対してもサイトを用意したいときに便利なプラグインです。
またMultilingual Pressはドメイン別でサイトを用意していくことになるので、それぞれのサイトに異なるプラグインの導入や設定をおこなえるようにもなっています。ただし、それぞれのサイトに対して設定をおこなっていく必要があるので、手間がかかってしまうというデメリットはあります。
Translator
ここまで紹介してきた多言語プラグインは、多言語対応したページやサイト自体は用意できるものの、翻訳は自分でおこなう必要があるというプラグインばかりでした。
一方このTranslatorは、日本語のコンテンツの自動翻訳にも対応しているため、自分で翻訳をおこなわなくても多言語化したページが用意できるという優れもののプラグインです。翻訳自体もボタンひとつでできるようになっているので、スピーディーに多言語サイトを展開していけるようになっています。
対応している言語は35言語程と少なくなっていますが、安定性も高く人気のプラグインとなっているので、自動翻訳でコンテンツを用意していきたい方に一押しのプラグインです。
Translate WordPress with GTranslate
Translate WordPress with GTranslateはGoogleの自動翻訳に対応しているツールです。
Translate WordPress with GTranslateは、3つの項目を設定するだけで、日本語のコンテンツ上にGoogleの翻訳ツールを表示させられるようになっています。ページを翻訳するかどうかを、ユーザーが任意に選ぶことが可能です。
多言語のコンテンツを用意するわけではない分、他のプラグインよりもサイトを多言語化させられるようになっているので、試しにサイトを多言語対応させてみたいと考えている方におすすめのプラグインとなっています。
【Translate WordPress with GTranslateを取得】
qTranslate X
このqTranslate Xも、ユーザーがコンテンツ上で言語の切り替えがおこなえるタイプのプラグインです。メインで使用したい言語をデフォルトで設定し、WordPressのウィジェット機能を使って配置することで、ユーザーが言語を選択できるようになります。
qTranslate Xは切り替えアイコンがわかりやすく表示されるため、日本語のわからないユーザーにも多言語に対応しているサイトだと認識してもらいやすくなっています。
無料で利用できるので、コストと手間をかけずにサイトを多言語化したいと考えている方におすすめのプラグインです。
WordPress (ワードプレス)おすすめ多言語プラグインのまとめ
今回紹介したプラグインはいずれも人気が高くおすすめできるプラグインとなっていますが、中にはページを生成するタイプのものもあるので、全てのプラグインを導入して試すのはあまりおすすめできません。
どの多言語プラグインを使用するかは、よく検討してから導入するようにしてください。