WordPressの独自ドメインに移行するやり方を知っていますか? 移行と言っても無料ブログからWordPressに移行したり、WordPressから新しい独自ドメインに移行したりと複数のやり方があります。
この記事では、無料ドメインからWordPressの独自ドメインに移行する手順、WordPressから新しいWordPressの独自ドメインに移行する方法、独自ドメイン移行後にやるべきこと、独自ドメイン移行のメリット・デメリットについて解説します。
WordPressの独自ドメインに移行しようと考えている人は必見です。
無料ドメインからWordPress (ワードプレス)の独自ドメインに移行する手順
無料ドメインからWordPressの独自ドメインに移行する手順は次の通りです。
- 1独自ドメインを取得する
- 2レンタルサーバーを契約する
- 3独自ドメインとサーバーの設定をする
- 4無料ドメインの記事をエクスポートする
- 5独自ドメインのWordPressにインポートする
独自ドメインを取得する
独自ドメインを取得するには、外部サービスを利用します。お名前.comというサービスでは、「.com」や「co.jp」といった人気のドメインから、格安のドメインまで幅広く購入できます。
外部サービスで取得した独自ドメインは、毎月決まった金額を払い続けることで利用できます。人気のドメインは利用料が高い分、SEOに強く、格安ドメインはコストが低い分、SEOに限定的な効果しかないことが特徴です。
レンタルサーバーを契約する
独自ドメインを取得したら、レンタルサーバーを契約しましょう。Xサーバーやロリポップなど様々なレンタルサーバーがあります。サーバーはサイトの容量や処理速度に大きな影響を与えるので、なるべく大手を選びましょう。
レンタルサーバーも月額料金を支払うことで使えるようになります。支払いが遅延するとサイトが表示されなくなるので、契約時に毎月自動引き落としされるように設定しておくと良いです。
独自ドメインとサーバーの設定をする
独自ドメインとレンタルサーバーの契約が完了したら、次はこの2つをつなげる設定をします。必要なのはドメインの追加とDNSサーバーの設定です。
まずはレンタルサーバーの管理画面にアクセスして、「新しいドメインの追加」から取得した独自ドメインを追加してください。次に独自ドメインを取得した外部サービスにアクセスし、「DNSの設定」画面で取得した独自ドメインを選択してください。これでレンタルサーバーに独自ドメインが登録されました。
無料ドメインの記事をエクスポートする
記事の移行をするには、無料ドメインの記事をエクスポートしなくてはなりません。無料ブログにある「ブログの引越し」、「バックアップ」という機能を使って記事の情報をダウンロードしてください。
また無料ブログをHTML・CSSで装飾している場合は、コードのバックアップもやっておきましょう。メモ帳機能にコピペするだけで十分です。
独自ドメインのWordPress (ワードプレス)にインポートする
WordPressにエクスポートした記事をインポートするには、「ツール」から「インポート」を選択してください。エクスポートした記事の拡張子に合わせてアップロード先を選択します。
HTML・CSSの装飾コードがある場合は、無料ブログとWordPressとのコードの違いに注意しながら移行しましょう。そのままコピペしても装飾が反映されない場合もあります。
既存のWordPress (ワードプレス)の独自ドメインを移行する方法
既存のWordPressの独自ドメインを移行する方法は、以下の2つです。
- 新しいドメインで作成したWordPressに移行する
- WordPressはそのままにドメインを変更する
新しいドメインで作成したWordPress (ワードプレス)に移行する
新しいドメインで作成したWordPressに移行するやり方では、サイトの引越しを行います。無料ドメインからの移行と同じように、外部サービスで新しい独自ドメインを取得し、サーバーとつなげて、情報のインポートを行います。
WordPressの記事をエクスポートするには、「ツール」の「エクスポート」を選択してください。All in One WP Migrationというプラグインを使うとスムーズに移行できます。
WordPress (ワードプレス)はそのままにドメインを変更する
このやり方では、サイトの引越しをせずにドメインだけ変更します。具体的な手順は次の通りです。
- 1外部サービスで新しい独自ドメインを取得する
- 2サーバーと独自ドメインをつなげる設定をする
- 3WordPressのサイトURLを変更する
- 4既存の記事URLを変更する
この場合、サイトの引越しを行わなくて良いというメリットがある一方で、URL変更の手間がかかります。
WordPress (ワードプレス)の独自ドメイン移行後にやるべきこと
WordPressの独自ドメインを移行した後には、やっておきたいことが4つあります。
- 301リダイレクト
- 被リンクの変更
- 外部ツールの登録変更
- アフィリエイトサービスの登録変更
301リダイレクト
301リダイレクトとは、古いURLにアクセスされたときに新しいURLを指定して再アクセスさせるプラグインです。独自ドメインの移行に伴ってURLが変わったときに、301リダイレクト設定をすることでアクセス数が下がりにくくなります。
被リンクの変更
URLが変わるので、サイトへの被リンクも変更しなくてはなりません。301リダイレクト設定をしておけば、被リンクを変更しなくても記事にたどり着けますが、その分処理速度が落ちてしまい、ユーザビリティや容量に悪い影響が出てしまいます。少なくとも内部リンクだけでも変更しておきましょう。
外部ツールの登録変更
外部ツールとは、Google Analyticsやサーチコンソールなどのアクセス解析ツール、Google広告などのサービスのことです。これらに登録したサイトのURL情報を変更しておかないと、適切なサービスが利用できなくなります。
アフィリエイトサービスの登録変更
外部サービスと同様に、登録しているアフィリエイトサービスのURL情報を変更しておきましょう。また独自ドメイン移行に伴ってサイト名も変更した場合も、変更作業が必要です。サービスによっては、登録されたサイト情報と広告が掲載されたサイトの情報が異なっている場合、広告が正常に表示されないこともあるので注意してください。
WordPress (ワードプレス)の独自ドメイン移行のデメリット
WordPressの独自ドメイン移行には、2つのデメリットがあります。
- コピーコンテンツになる
- ドメインパワーが下がる
コピーコンテンツになる
独自ドメインを移行しても、移行された記事内容が一致していれば、同一の記事が複数のURLに存在するコピーコンテンツとして認識されてしまいます。具体的には、Googleの検索エンジンでマイナスの評価を受けるペナルティが課されます。
コピーコンテンツとしての評価を避けるためには、301リダイレクト設定を行い、新しいURLが認識されたタイミングで古いサイトを削除してください。ペナルティを完全に避けることはできませんが、和らげることは可能です。
ドメインパワーが下がる
新しい独自ドメインになると、ドメインパワーが0の状態からサイトを育てることになります。特に無料ブログから移行した場合はドメインパワーが大きく下がります。
ドメインパワーを下げないためには、301リダイレクト設定が効果的です。新しいドメインが育つまでは、前のドメインからのリダイレクトを活用しましょう。
WordPress (ワードプレス)で独自ドメインを移行するメリット
独自ドメインを移行するメリットの一つに、ペナルティの改善が挙げられます。例えば移行前のドメインがGoogleの検索エンジンからペナルティを受けていた場合、マイナスの評価のドメインから、ドメインパワー0のドメインに移行することで、ペナルティの改善が可能です。
またドメインを集客したいキーワード名にすることで、移行前よりもSEOを強くすることもできます。
WordPress (ワードプレス)の独自ドメイン移行方法まとめ
WordPressの独自ドメインを移行するとき、無料ブログからでも既存のWordPressからでも、基本的なやり方は変わりません。
ただし独自ドメインを移行するメリット・デメリットを正しく理解し、移行後の301リダイレクトやURL変更作業も忘れずにやっておきましょう。
WordPressの独自ドメインの移行方法を身につけて、より良いサイト運営を行ってください。