WordPressの自動更新を止めるにはどうすればよいのか、あるいは自動で更新するように設定するにはどうすればよいのか知りたいのではないでしょうか?WordPressの自動更新は、functions.phpにコードを加えるかプラグインを利用することで、有効・停止の設定ができます。有効・停止の設定ができるのは以下の4点になります。
- マイナーアップデート
- メジャーアップデート
- テーマ
- プラグイン
個別に自動更新を有効・停止に設定することも、まとめて設定することも可能です。WordPressの自動更新を有効にしておけば毎回手動で更新する必要がなくなるので、面倒な手間を減らせます。
WordPress (ワードプレス)の自動更新について
WordPressではマイナーアップデートが自動で行われる設定になっています。マイナーアップデートはセキュリティに関する内容がほとんどです。不正アクセスを未然に防ぐためにはできるだけ早く更新しておく必要があるため、WordPressではデフォルトで自動更新が有効になっています。
バージョンの見方
WordPressのバージョンは「WordPress 5.4.2」といった3つの数字で表されます。それぞれの数字は、左からメジャーバージョン・マイナーバージョン・ビルドバージョンを表しています。
それぞれアップデートで以下のような変更がなされます。
- メジャーバージョン:機能やデザインの大きな変更
- マイナーバージョン:機能追加・修正
- ビルドバージョン:細かい修正やセキュリティ対策
WordPress (ワードプレス)の各種自動更新を停止する方法
マイナーアップデート
WordPressのテーマのfunctions.phpにコードを加えることで、マイナーアップデートの自動更新を停止できます。追加するコードは、「add_filter( ‘allow_minor_auto_core_updates’, ‘__return_false’ );」です。
この場合には自動更新のみが停止されます。管理画面上の更新アラートはそのまま表示され、手動での更新が可能です。
更新アラートの表示も消したい場合には、「define(‘AUTOMATIC_UPDATER_DISABLED’, true);」というコードをさらに追加します。更新アラートの表示が消えるため、手動アップデートはできなくなります。
マイナーアップデートではセキュリティにかかわる更新が多いので、自動更新を停止する場合には注意が必要です。サイト自体や運営者、読者に被害が出る可能性を理解したうえで自動更新の停止を行いましょう。
メジャーアップデート
wp-config.phpにコードを追加することで、メジャーアップデートとマイナーアップデートの自動更新を停止できます。追加するコードは、「define( ‘WP_AUTO_UPDATE_CORE’, false );」です。
メジャーアップデートは、デフォルトの状態では自動更新されません。
テーマ
WordPressのテーマのfunctions.phpにコードを加えることで、テーマの自動更新を停止できます。追加するコードは、「add_filter( ‘auto_update_theme’, ‘__return_false’ );」です。
WordPressのテーマは、デフォルトの状態では自動更新されません。
プラグイン
WordPressのテーマのfunctions.phpにコードを加えることで、プラグインの自動更新を停止できます。追加するコードは、「add_filter( ‘auto_update_plugin’, ‘__return_false’ );」です。
すべての自動更新を停止する
wp-config.phpにコードを追加することで、すべての自動更新を停止できます。追加するコードは、「define( ‘AUTOMATIC_UPDATER_DISABLED’, true );」です。
WordPress (ワードプレス)の各種自動更新を有効にする方法
メジャーアップデート
WordPressのテーマのfunctions.phpにコードを加えることで、メジャーアップデートの自動更新を有効にできます。追加するコードは、「add_filter( ‘allow_major_auto_core_updates’, ‘__return_true’ );」です。
テーマ
WordPressのテーマのfunctions.phpにコードを加えることで、テーマの自動更新を有効にできます。追加するコードは、「add_filter( ‘auto_update_theme’, ‘__return_true’ );」です。
プラグイン
WordPressのテーマのfunctions.phpにコードを加えることで、プラグインの自動更新を有効にできます。追加するコードは、「add_filter( ‘auto_update_plugin’, ‘__return_true’ );」です。
すべての自動更新を有効にする
WordPressのテーマのfunctions.phpにコードを加えることで、すべての自動更新を有効にできます。追加するコードは下記の4行です。
- add_filter( ‘allow_major_auto_core_updates’, ‘__return_true’ );
- add_filter( ‘allow_minor_auto_core_updates’, ‘__return_true’ );
- add_filter( ‘auto_update_theme’, ‘__return_true’ );
- add_filter( ‘auto_update_plugin’, ‘__return_true’ );
更新通知のみ停止する
WordPressのテーマのfunctions.phpにコードを加えることで、更新通知のみを停止できます。追加するコードは、「define(‘AUTOMATIC_UPDATER_DISABLED’, true);」です。
WordPress (ワードプレス)の自動更新による更新通知を停止する方法
WordPressのテーマのfunctions.phpにコードを加えることで、自動更新された時に受信する更新通知のメールの送信を停止できます。追加するコードは、「add_filter( ‘auto_core_update_send_email’, ‘__return_false’ );」です。
プラグインを使ってWordPress (ワードプレス)を自動更新する方法
Advanced Automatic Updates
プラグインAdvanced Automatic Updatesを導入することで、自動更新の設定を簡単に変更できます。日本語に対応しており、設定する項目が少ないので簡単に導入できます。有効・停止の設定ができるのは以下の4点です。
- マイナーアップデート
- メジャーアップデート
- テーマ
- プラグイン
自動更新時に送信される通知メールを無効にすることもできます。
アドバンスド自動更新を有効にする
Advanced Automatic Updatesをインストールすると、WordPressの管理画面のプラグインに画面に「アドバンスド自動更新」が追加されます。有効化をクリックすることで、自動更新の設定が可能です。
WordPressの管理画面の設定にある「アドバンスド自動更新」をクリックすると、アドバンスド自動更新の画面に切り替わり、「メジャーバージョン」にチェックを入れると、メジャーアップデートの自動更新が有効になります。
「マイナーおよびセキュリティ版 (強くおすすめします)」にチェックを入れると、マイナーアップデートの自動更新が有効になります。
プラグインやテーマの自動更新
「プラグインを自動的に更新しますか?」にチェックを入れると、プラグインの自動更新が有効になります。
「テーマを自動的に更新しますか?」にチェックを入れると、テーマの自動更新が有効になります。
通知メール
自動更新時に送信される通知メールの通知先メールアドレスの設定と、通知メールの無効化の設定を行えます。
「メール通知を無効にする」にチェックを入れることで、自動更新時のメールが送られてこなくなります。
WordPress (ワードプレス)の自動更新まとめ
WordPressの自動更新は、functions.phpにコードを加えるかプラグインを利用することで、有効・停止の設定ができます。有効・停止の設定ができるのは以下の4点です。
- マイナーアップデート
- メジャーアップデート
- テーマ
- プラグイン
個別に自動更新を有効・停止に設定することも、まとめて設定することも可能です。
マイナーアップデートはセキュリティに関する内容の場合が多いので、自動更新を停止する場合には注意が必要です。
WordPressの自動更新を有効にしておけば毎回手動で更新する必要がなくなるので、面倒な手間を減らせます。